2018年8月15日水曜日

フルートスピードお試し

忘れがたい、2018年の猛暑。
この頃は朝晩少しだけ秋の気配も感じますが、
いつまで続くのかな〜と、さすがにウンザリ…。

ちょうど今、空気が破れるように、花火の音が聞こえています。

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先日、生徒さん数名とあるものを試しに楽器店へ。

”フルートスピード”

「足部管にはめるだけで、ワンランク上の音色に!」という触れ込みの、
フルート用装備品です。

フルートの音色は、一義的には使用される金属の材質や吹き手個人の奏法(息のスピードや音圧のかけ方、イメージ等)によって生まれます。

近年それとは別に、手軽に音色を変化させる、様々な装備品が出回るようになってきました。

(The Flute オンラインのHPより拝借)

フルートスピードは、見た目もシンプルでジャマにならず、コスト的にも手軽。
…なので試してみました。

プラチナ / ピンクゴールド / 24Kゴールド / ホワイトゴールド12K / の(各プレート)4種類。
(詳細は→ https://www.alsoj.net/flute/magazine/view/175/857.html#.W3PGTOj7SUk

足部管の端に付けます。付ける角度によって、明暗音色の違いが。

私の楽器はブランネンの総銀です。(ヘッドはラファンの銀)

見た目的にはピンクゴールドが欲しかった〜。一応女子なんで …(^^ゞ

けれども…結局購入したのは、プラチナ24Kゴールドプレートの2種。


プラチナは、アーティキュレーションの反応の良さとその具体性、響きのまとまり感が。
24Kは、立ち上がってくる音の輪郭が明瞭で音色が沈み過ぎず、歌いやすい。

ピンクゴールドは、私の楽器には、また私の吹き方には柔らかすぎて
ホワイトゴールドは店頭になく、試せませんでした。


また吹く曲によって印象も違い、バロックものはプラチナがしっくりくるし、
コンチェルトや華やかなソロ曲の場合は、24Kがよりマッチします。

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足部管に小さいパーツをはめ込むだけなので、
生徒さん方も、最初は「よく分からん…」と。
とっかえひっかえ試すうち、またお互い聴き合ううちに、違いを感じておられるようでした。


アルタスの総銀を吹いている生徒のTさんは、楽器も吹き方も明るいトーンなので、
プラチナが少し重めに効いて、落ち着いた音色になるのではないかと思いました。
アーティキュレーションもより明瞭に…と期待しています。

YAMAHAの管体銀を吹いているもう一人のTさんは、響きの安定感とまとまりを得られ、やはりプラチナを選びました。アンサンブルにもよく馴染むのでは、と思います。

ムラマツの総銀を吹いておられるSさんは、まったく別の商品(リーフレック)との相性が良く、音のつながりや響きの伝達が豊かになり、吹く嬉しさ倍増♪のご様子です。

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以上、音に関する感覚はとても主観的なことです。
各人様々なイメージや記述があると思いますので、参考までに記しておきますね。

いずれにせよ、小さいパーツの割にコスト以上の効果 という印象です。
気分転換には持ってこい。
長く必要になっていくかは、これから試してみたいと思います。

なお、今夏発刊された『MURAMATSU通信 SPECIAL』の中に、フルートの金属学 「プラチナ」に関する考察 という記事があり、面白く読ませて頂きましたので、合わせて記しておきます。