2020年11月23日月曜日

2020 発表会終了

 2020年、フルートの会 Klang 第15回発表会 終了しました。

今年は、ピアノ伴奏なし、1本のフルートで音楽を紡ぎ、日頃の練習の成果を持ち寄って、

花束を編むような会にしようという思いがありました。

たった1本のフルートで音楽を奏でるというのは、とても勇気のいることですよね。

和音の把握、テンポの調整、呼吸、間の取り方…すべて吹き手に任されてしまうのです。

そのことを承知しながら、1本1本の花たちは凛としてステージに立ち、実りある時間をリレーして下さいました。

かえって自然な呼吸をされていたのは、新鮮な驚きでした。



言うまでもなく、今年はコロナの出現によって、私たちを取り巻く社会(学校・職場)は大

きな緊張を余儀なくされ、大なり小なり混乱もあったことと思います。

ただ、そのような状況の中で「変わらなかったもの」「手放さなかったもの」がありました。

自分の中に蓄えたこと、自分自身を育て培ったもの。

目には見えなくても、私は、各々の生徒さんの中に、たくさんの美しい瞬間を目撃した

「証人」のような気がしています。




皆さんとのレッスンを通じ、音楽というものを夢中でカタチ作っていく過程で、

たくさんの美しく豊かな瞬間が生まれ、喜びがありました。

コロナがいつ終息するのか分からない平坦な日常が続く中、それは本当に美しいものに感じられました。

人として様々な選択がある中で、教室の皆さんの豊かな心のありように、

私自身大きく励まされていることに、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。



くしくもコロナの第3波が到来しているような状況で、

ご家族を含め、ご心配な気持ちもあったかもしれない中、

この会を実際に催すことが出来たことを、シューベルトホールのオーナー高橋さん、

出演者のご家族、会に足を運んで下さった新しい生徒さんも含めて、

皆様にお礼を申し上げたく思います。



会の開催にあたって、今年も
醍醐加代子先生を司会にお迎えできました。

さすが YAMAHA 仕込み!

皆さんを優しく送り出し、臨機応変な気配りをして下さって、あうんの呼吸を交わせる得難いお方です。


また、今年の発表会の記念品は、愛知県芸出身の高橋知世さんにデザインをお願いしました。

「おつかれさま」の意味を込めた、ちょっとしたものですが、2人で楽しんで作りました。

ご笑納いただければ幸いです。


皆さんにとっても、いい時間であったことを心より願っています。

ありがとうございました。


P.S. 本番やリハ中のお写真・動画をお持ちの方は、ぜひ送ってください♪