2018年9月16日日曜日

本番3週間前は?

発表会まで3週間ほどになりました。

大人の生徒さんは、真夏の暑い時期から着々と準備を重ねてこられ、
「ウチの生徒さん、マジスゴイわ☆」と、心の中でソンケイしていました。

(子供たちは、ラストスパートを頑張るのじゃ♪)

さて、譜読みも終わり、本番まで3週間。
これからどうしましょう?

本番さながらに、バンバン通し練習をしたくなりますよね?

分かります、その気持ち。

でもね
インテンポの通し練習ばかりしてると
すごーく雑になっていきます。

そもそもテンポの設定も、注意が必要!

YouTubeなどで模範演奏もたくさん見つかる昨今。
プロの吹く模範テンポに「惑わされる」ことなく、
あなたの持つ1番ステキな音色を、隅々まで行き渡らせたいのです。

そのためには…
(不自然でない程度に)あなたのテンポで、あなたの表現を探し求めることです。
大事なのは、模範テンポで吹くことではなく、音楽の「キャラクター」を表現しようとすることです。

それが、この教室の美学ですぞ!(笑)

それから、もう一つ。
練習時間の配分について。

練習時間の半分は音作り(=ロングトーン)ゆったりとした技術練習(音階や跳躍など)に費やすことです。
アンブシュアを「しっかり」作っておくこと。
これをしておかないと、本番で息が逃げたり、吹き散らしたりしてしまいます。
ロングトーンの練習は音色の安定性や柔軟性を得るのに
絶対に裏切らないですよ!

あ、ちなみに
大きな音を、響きのある音と錯覚?することも要注意です。
大きな音は、小回りが利かなくなってしまうのです。

残りの練習時間の半分は、曲をゆっくりと。
細かい音も響きにのせていくイメージで、細部まで耳を澄ませてみて下さい。

つまり、本番のように吹くのは目安として練習時間の1/4程度であっても構わないと思います。

ベルリンフィルの人たちも、本番ギリギリまでウラ(楽屋とか舞台裏)で落ち着いてゆっくりめの練習をしています。
楽器の名手たちであっても、そうなんです。
ヴァイオリニストの五嶋みどりさんは、ゆったりとした練習だけに、毎日たっぷり2時間はかけると聞きます。

それだけアタマからの司令を呼吸や指先に届けること(=神経回路をつなげること)を、とことん丁寧にやっているんですね。

「ロングトーン」の練習とは、単に息を長く吐くことではありません。
あなたの理想とする響きをカラダと対話しながら作っていくそういう意味合いです。
ビブラートの速さ、強弱、音程、この練習だけでも色々な観点がありますが、
「この音で吹きたい!」という音色が聞こえたら、先ずはバンバンザイです。
どの音域でもその音色を安定して得られるように、続けてみて下さい。

本番まで、さらに実りのある時間を過ごしましょう!

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