発表会まで3週間ほどになりました。
大人の生徒さんは、 真夏の暑い時期から着々と準備を重ねてこられ、
(子供たちは、ラストスパートを頑張るのじゃ♪)
さて、譜読みも終わり、本番まで3週間。
これからどうしましょう?
本番さながらに、バンバン通し練習をしたくなりますよね?
分かります、その気持ち。
でもね…
インテンポの通し練習ばかりしてると
すごーく雑になっていきます。
そもそもテンポの設定も、注意が必要!
YouTubeなどで模範演奏もたくさん見つかる昨今。
プロの吹く模範テンポに「惑わされる」ことなく、
あなたの持つ1番ステキな音色を、 隅々まで行き渡らせたいのです。
そのためには…
(不自然でない程度に)あなたのテンポで、あなたの表現を探し求めることです。
大事なのは、模範テンポで吹くことではなく、音楽の「 キャラクター」を表現しようとすることです。
それが、この教室の美学ですぞ!(笑)
それから、もう一つ。
練習時間の配分について。
練習時間の半分は音作り(=ロングトーン) やゆったりとした技術練習(音階や跳躍など)に費やすことです。
アンブシュアを「しっかり」作っておくこと。
これをしておかないと、本番で息が逃げたり、 吹き散らしたりしてしまいます。
ロングトーンの練習は音色の安定性や柔軟性を得るのに
絶対に裏切らないですよ!
絶対に裏切らないですよ!
あ、ちなみに…
大きな音を、響きのある音と錯覚?することも要注意です。
大きな音は、小回りが利かなくなってしまうのです。
残りの練習時間の半分は、曲をゆっくりと。
細かい音も響きにのせていくイメージで、細部まで耳を澄ませてみて下さい。
つまり、本番のように吹くのは目安として練習時間の1/4程度で あっても構わないと思います。
ベルリンフィルの人たちも、本番ギリギリまでウラ( 楽屋とか舞台裏)で落ち着いてゆっくりめの練習をしています。
楽器の名手たちであっても、そうなんです。
ヴァイオリニストの五嶋みどりさんは、ゆったりとした練習だけに、毎日たっ ぷり2時間はかけると聞きます。
それだけアタマからの司令を呼吸や指先に届けること(=神経回路をつなげること)を、とことん 丁寧にやっているんですね。
「ロングトーン」の練習とは、単に息を長く吐くことではありません。
ビブラートの速さ、強弱、音程、 この練習だけでも色々な観点がありますが、
「この音で吹きたい!」という音色が聞こえたら、 先ずはバンバンザイです。
どの音域でもその音色を安定して得られるように、続けてみて下さい。
本番まで、さらに実りのある時間を過ごしましょう!
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