終わってみれば台風の到来も信長まつりの喧騒も影響なく、
2018年の発表会が終了しました。
出演者の皆さま…猛暑の頃から入念な練習を重ね、 緊張を堪えながら本番を終えるまで、本当にお疲れさまでした!
本番までの過程でできるようになったことや、様々な発見、
「世の中には『必要悪』というものが存在するけれど、 音楽や美術というものは『不必要善』なものだよ。」
…ヘタクソな意訳だけれど、そんな主旨のことを仰ったと思います。
一般的に、音楽を含む文化に触れるということは、 生活の最優先事項ではあり得ません。
音楽とは、生活の余白に生まれてくる「恩恵」であり、 乱暴に言えば「社会生活上は不必要」なものだ、必ずしもなくてはならないものではない、と。
確かに…今私が仮に音楽をやめても、社会的には誰も困らないし、 何一つ滞ることはありません。
6角形はハロウィンモチーフのクモの巣 |
確かに…今私が仮に音楽をやめても、社会的には誰も困らないし、
それなのに、 私たちが自ら楽器を手にする理由はなんなのでしょう?
もちろん、音楽そのものを愛していることもあるでしょう。
それに加えて私は思うのです。
「人間らしく(=その人らしく)生きられる」から、 ではないか、と。
誰かの受け売りではなく、「自分の五感を」研ぎ澄ませること。
「自分のアタマで」納得し、考えること。
演奏を通じて、全身を精密に統合すること。
他人と合わせるのに必要な、繊細な協調性(センサー)を持つこと。
フルートを吹く上で、 皆さんが実際行なっていることです。
コンピューターとか、スマフォとか、AIとかでは代用の効かない、人間らしい経験をする。
コレってスゴイことですよね?!
昨日皆さんの演奏を肌で感じながら、「人間らしく生きる」 ことの素晴らしさ、
つまり皆さん各々における「不必要善」の素晴らしさを、改めて感じたのです。
ステキな時間を、ありがとうございました。
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