2017年9月16日土曜日

Live @ 2017 大垣市かがやき市民講座

トリフォノフの記事の後、多少気がひけますが… (^_^;) ソレはソレ。

私たちの音楽も、お客さまに楽しんで頂けたようです♪

中医学のエキスパートであり漢方と養生のスペシャリスト、高田理恵先生のご講演。
第2部は、理恵先生とワタシのツインフルート+ジャズギターの吉川先生と演奏させて頂きました。理恵先生は、ご趣味で…と言うにはあまりに長じていらっしゃいますが…フルートを吹かれます。


りえぴょん先生のお話しはいつもとても分かりやすくて、今すぐ生活にいかせるヒントー日々の体調のコト、気候・食生活・心のありよう等々ーがギッシリ詰まっています。
もちろん、専門知識の引き出しもハンパないです。


普段の講演でも、養生のお話しと音楽ライブをセットでされることが多いそうです。

この日は一般市民が対象の講座でしたが、普段りえぴょん先生はがん患者の方々に、中医学的な観点からアドバイスをされています。
ですから、「音楽はより良い心のミカタになりますよ」とのお気持ちを、信念として、また実感として強く持っておられるんですね。


この日はボサノヴァやジャズスタンダード、ピアソラ、最後に朝ドラの「若い広場」などを演奏。
皆さんのお顔がだんだん緩んで、楽しんで頂けた様子。ヨカッタ☆

アドリブ演奏にも少しずつ慣れてきたワタシです...♪*゚

演奏メンバー+ヴォーカリストの福田さんと

来月も、同じメンバーでLiveをします。

*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+
2017年10月7日(土)14時~
薬膳カフェ 微笑亭 / 岐阜県垂井町
*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+

お店のファンが多く、すでに売り切れになったらしいんですけど、
微笑亭(ミショウテイ)さんの薬膳レシピは美味しいだけじゃなくて、とても良い氣が流れてるカフェなので、今後ともぜひご贔屓に☆

【関連記事】
がんの養生ライブ http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_66.html

2017年9月14日木曜日

D. トリフォノフ 2017 名古屋

ダニール トリフォノフのピアノリサイタルに行きました。

2010年のショパンコンクール以降、大まかながらも、その軌跡を気にしているピアニストです。


プログラム前半は、ショパンへのオマージュ。

モンポウ、シューマン、グリーグ、バーバー、チャイコフスキー等の作曲家たちが、ショパンの作風をなぞって、ショパンへのオマージュ(=敬意、尊敬)とした作品群。

今で言う「マジ、リスペクト!」ってやつかな。

ラフマニノフの「ショパンの主題による変奏曲」という曲がありまして、この曲ばかりはラフマニノフ自身が「オレに注目しろ~!」とばかりに、あっさりショパンの域を超えて「しゃしゃり出てくる」感じが、妙に可笑しかったです。

いずれにせよ、とてもオシャレなプログラム。
バーバーは特に印象的だった。
アンコールは幻想即興曲+スクリャービンの左手のためのプレリュード

後半はピアノソナタの2番。
あの有名な「葬送行進曲」付きの曲です。

文字通り、人の死を悼むおごそかな行進の後、中間部の甘美なメロディへ…。
そのメロディが繰り返し現われるたびに、その人物の生命は徐々に弱まり、最期に死の淵で「幻想」を見る…そんな様子がはっきりと感じ取れるのです。
「その夢のような現実は、確かにあった」と遠い記憶を呼び起こしているかのように、「1人の老人の生と死」が立ち現れてくる。


トリフォノフの演奏には、しばしば「幻が見える」と感じます。
拍(時間)やダイナミクスの整合性から離れ、音と音との関係性が微かに揺らぐ。
その一瞬の不安定さに、儚さをみるのかもしれません。

いわゆる甘いメロディ(葬送行進曲や幻想即興曲の中間部、Pコン1の緩徐楽章等)を生命の喜び、あるいは若さの煌きにまかせて甘美に歌うのではなく、花びらが落ちるような儚さと静寂をもって表現するトリフォノフ。

そんなところが、自分の心に深くタッチするのだと思います。

収容人数2000人を超える大ホールで、究極の引き算の美学をして魅せた彼。
なんというPPP!なんという勇気!!
感動しました。

立体的かつ響和的なファツィオリ コントラバスのような低音

それにしてもトリフォノフは、おじいさんみたいだ。
数年前はあんなに瑞々しかったのに、今は吹き出してしまうほど老成している。
不思議な26歳です。

とても佳い晩でした。

【関連記事】

ダニール トリフォノフ 2014 神戸
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/10/2014.html

トリフォノフのリサイタルへ
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/10/blog-post_28.html

グリンカ 別れのノクチュルヌ (トリフォノフ 幼少期の動画付き)
http://klangjapan467.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html