2018年2月23日金曜日

基礎奏法講座、始めます

かねてから念頭にあった、基礎奏法のグループレッスンを始めます。

楽曲をより楽しむために
フルートを、のびのびと快適に奏でるために…

必要な音作りや、日々の基礎練習をどのように組み立てたらよいか、など
皆でやってみよう、という会です。

基礎クラスながら、ウィーン音大の教授 直伝!?
皆さんにもお伝えしたいです \(^o^)/


対象:比較的初心者の方、基礎奏法を見直したい方で、
   調号2つまでのスケール、アルペジオ、半音階が吹ける方
   「もっと良い音でフルートを吹きたい!」と望んでおられる方    
   年齢は問いません

日時:2018年3月24日(土)
   13:30-16:00 ※休憩をはさみます
場所:瑞穂市駅西会館 中和室

教材:こちらで準備致します。申し込み後、送付等します。
参加費:1500円

お申込み:klangjapan@gmail.com
     または、私の方まで口頭でお知らせください。

【関連記事】
基礎奏法講座① 終了 http://klangjapan467.blogspot.jp/2018/03/blog-post_31.html

2018年2月19日月曜日

藤村美穂子リサイタル / 2018@サラマンカホール

岐阜県(多治見市)のご出身で、
メゾソプラノ歌手、藤村美穂子さんのリサイタルに行きました。


久しぶりにドイツリート(=歌曲)の聴ける機会を、とても楽しみに出かけました。

実際、ゲーテやリュッケルトといったドイツ語による「詩」の世界が、
最短の道筋を通って次々と立ち上がり、
そのロマンに、その光に、その薫りに、その寒さに、その孤独に、
胸が震えました…。

ホールに入った時、まず驚いたのは、
「今日は座って歌います」という案内。


「ご体調がすぐれないのだろうか…?」
…という懸念は、しかし第一声から全くの杞憂でありました。

ドイツ語は子音が立つ言語でありますし、
実際学生の時は、「子音」の様々なニュアンスを、大仰に練習した記憶があるのですが、
藤村さんのドイツ語は、とてもやわらかにまとまって、
子音から母音にたどり着くまでの”距離”さえも、曲の表情によって様々なヴァリエーションがあることに気付かされました。

「言葉」と「歌」がかくも見事に一体化すると、表現は倍増されるのですね。

ワーグナー「天使」より

フルート吹きにとって特筆すべきなのは、
もちろん「呼吸」と「体のポジショニング」

椅子には思ったよりも深く腰掛け、骨盤を縦にキープ。
そのポジションが長時間可能なのは、体幹が上体を支え、引き上げているからでしょう。
肩や鎖骨は、呼吸の際にすらほとんど上下していません。
肩と胴は、太い十字架をきっているようにも見えました。
小顔なお写真からは察せられませんが、実際胴回りは「しっかり」されています。

これは、生徒さん方にもぜひ観て頂きたかったです!!
ライブでしか感じられないことが、いっぱいありますよね。

ピアニストのヴォルフラム・リーガー Wolfram Rieger 氏も、なんという「背景画家」かと思いました。
ドイツリートにおけるピアノパートは、単なる伴奏ではなく、詩の情景描写・心理描写がふんだんに盛り込まれています。

澄んだPPPが、無音の世界を導き、
時には天上への憧れを、時には生の終わりを描写する。
ロマンや退廃といった死生観すら感じさせるような…

これこそが、日常とは一線を隔する芸術の世界なのだ、と思える
素晴らしい体験でした。

2018年2月4日日曜日

コンテストの選曲

今日は、大垣市立東中学校でレッスン。
アンサンブルコンテストで岐阜県代表になった、木管8重奏のフルートパートを特訓 (^o^)丿してきました。

田村修平さん作曲の『ONIHIME』    (…「お煮しめ」じゃありません)
そのまま夏コンの自由曲になりそうな曲。

フルートは、幻想的な柔らかいフレーズのソロが何度も出てきます。
全体に支配する「緊張感」との対比から生まれる、フルートらしい柔らかく、唄うようなフレーズ。抑揚やビブラートのニュアンスが不可欠です。


昨今のソロコン・アンコンは、選曲からしてひと工夫が必要な時代になりました。
たくさんの邦人作曲家の作品が生まれています。