2018年5月25日金曜日

めぐみ音 / フルートチーム

ある夕方、テレビで取り上げられた特集が目に留まりました。


「今度指導にうかがう皆さんだ。」
15分ほどの、丁寧な特集でした。

めぐみ音。
がん患者さん達による、音楽と共に元気になる会、と言ったら良いのかな。

歌う方あり、楽器を奏でる方あり。
その中のフルート&ウクレレグループのおけいこが、大垣市で始まりました。

めぐみ音で、時折コンサートの演奏サポートをされている
高田理恵先生(フルート)と由川史比古先生(ウクレレ・ギター)からのお誘い。
高田先生はがん患者さんの養生を支える、心身のエキスパートです。

このめぐみ音のフルートパートの指導に、昨日初めてうかがうことができました。

特集の中で、この会の象徴的な存在として取り上げられた、金井愛さん。
「~したい!」という気持ち、
「自分の生活を、いのちを、喜びで満たしたい…」
そんな思いがお姿にも表れている方でした。

金井さんのブログを読みました。
身体にも心にも厳しい試練があり、今もなおデリケートなバランスの中で、前向きに生活されている様子が伝わって来ます。

そんな方が、新たな喜びとしてフルートを選び、のびのびと楽しんで下さった。
もう一方の勝又さんも、また然り。35年ぶりにフルートを手にされたそうです!

今年も咲きました
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話しは変わりますが、前回のアンサンブルクラングの練習後、私は少し落ち込んでいました。

「なかなか合わないなー」などと苛立ってしまい、その苛立ちを自覚していました。
メンバーにではなく…そんな自分に気落ちしたのです。

私の生徒さん達は、なぜフルートと共に生活しておられるんだろう?
なぜ音楽と共に人生を過ごしておられるんだろう?

その答えは、めぐみ音の金井さんや勝又さんと同じなんだな、と。

そんなことに気付いた、昨日の練習でした。

そして、大垣でのめぐみ音の練習になかなか足を運べない私に代わって、
サポートどころかすっかり皆さんの信頼を得た、碓井彩那ちゃん。ありがとう♪

さぁ、今日はクラングの練習日。
見学希望の方にもいらして頂ける。
気持ち新たに、私こそがんばろうっと!


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Live @ 2017 大垣市かがやき市民講座
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葉っぱのフレディ プロジェクト
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佐藤久成氏 スイーツタイムコンサート@宗次ホール

しばらくご無沙汰していました。
書くこともリズム…ですね。

先日ベルリン芸大時代の友人、佐藤久成(ヒサヤ)のヴァイオリンコンサートにうかがいました。
伴奏は岡田将(マサル)さん。
やはり同じ時期にベルリンにいらした方で、当時から抜きん出た実力をお持ちの方でした。



演奏会に出かけて、期待していたものが予定調和的に充たされるということは、一般的な経験としてよくあることと思います。

期待したものが、そのまま返ってくる…
それはとても幸せなことです。

ただヒサヤ君のそれは、予想を超えて規格外の世界に連れ込まれたような、
破格な演奏会でした。

人々がヴァイオリンに期待する美しい音色のみならず、
かすれた音、うなる音、ひずむ音
そんな雑味のある音色すらも、-それはたまたま生まれた音なのでしょうがー
彼が提示したい世界の一部として、成立しているのです。

それはアカデミックな世界では、賛否…というか、好き好きがあるのかもしれない。
クラシックでは、端正に整った演奏を耳にする機会が圧倒的に多いですものね。

奇をてらっているわけではない。
恣意的にショウをやっているわけでもない。

「そうせざるを得ない」

そんな感じがしました。

彼にとって音楽とは
感情から、身体から溢れ出てしまうもの…そんな感じがしました。

楽譜の一言一言を、佐藤久成という通訳を通じて語り尽くす。
雄弁に、饒舌に、とにかく音楽を通じて自分の感じたすべてをさらけ出す。
少し変わってはいるけれど、彼にとってヴァイオリンをもって語ることは、
本能に近いんだろう、とも想います。

expression という英単語がありますね。日本語で「表現」の意。
でも、もともとは「外へ押し出す」という意味ですよね。
それも内から湧き出る何かがあってこそ。

面白いのは、プログラムの終曲前になってようやくマイクを持ってアイサツ…?のようなもの…?を始めたのだけど、話し言葉はなんともゴニョゴニョとして要領を得ず…まことにズッコケました。

その(相変わらずの)不器用さに親しみを覚え、学生時代を懐かしく思い出しました。

それにしても
世間の想定など吹き飛ばしてしまう、大胆さ。
自己と音楽との濃密な距離、そして自己解放!!

今日はサントリーホール(しかも大ホール)での公演だと言ってました。
すごい!
Viel Glueck, viel Freude!!