現在Amazon プライムで配信中の、『オーケストラ』という映画について、少しご紹介します。
(もうだいぶ前のエイガです、、、2009年とか?)
ラデュ・ミヘイレアニュという監督の作品で、
共産主義政府によるユダヤ人排斥の問題を扱った…気難しい映画?…かと思いきや
笑いどころも満載!
何より最後はチャイコフスキーの音楽に牽引されて
全ての事が昇華されるという、力強く図太く、そして温かい人間味にあふれた映画です。
ヴァイオリニストを演じたメラニー・ロランという女優。
何者にも媚びず、カッコよすぎた。
ユダヤ人排斥、という黒歴史。
それ自体は、重くシリアスな社会派的テーマです。
でもそういう風に語っていないのが、最大の魅力でして。
この監督の前作『約束の旅路』も、アフリカ系少年が生き延びるためユダヤ人として育てられる、という複雑かつ見ごたえのあるテーマを扱っていました。
エキゾチックなBGMもすごく好みで。
(あ、この映画はめちゃシリアス系です。)
先にご紹介した「オーケストラ」、そして「約束の旅路」。
両作品は、根底に描きたい共通したテーマがあるのに
語り口はまったく違っていて、各々別人が撮ったような作風なんです。
個人的な趣味の話しでしたが、
よろしければ、秋の夜長にいかがでしょうか?