2019年12月7日土曜日

ユルンヤコブ ティム氏 コンサート 終演

昨年のクリスマスに亡くなった、ピアニスト 河村義子先生を偲ぶコンサート、
無事終演致しました。

小雨の降るふるえるような寒さの中、足を運んで下さった生徒さん方、友人、
そして夜道を迷いながら会場に辿り着いてくれた母にも
先ずは心から「ありがとう」とお伝えしたいです。

河村先生とご縁のあった方々や、必ずしもそうでないお客様も
故人を偲ぶにふさわしい、温かな空気を作って下さっていました。


他の出演者の方も、
「先生はこう弾いていたよね」「こういうメモ書きがあったよ」
なんて言いながら準備を重ねたようです。

そして…

ティムさんのチェロの音色は、
最終演目のブラームスに向けて、どんどん深まっていきました。

ティムさんの音楽家としての存在感はとてつもなく大きく、それでいてもの静かで、
音を重ねていると心が安らぎ、緊張は大きな喜びに変わっていきました。

目の前に立ち上がる音楽の瞬間、瞬間…。
今はまだ忘れがたいです。


ティムさんのチェロは、300年前のイタリアの楽器だとか🎻
きっと、ドイツの音楽史を紡いできた楽器。

そして今回のプログラムにも散りばめられた
喪失の哀しみ、なぐさめ、寄り添い、祈り、希望、喜び…。
そういった「音楽そのもの」というべき様を
たくさんたくさん奏でてきた楽器なのだろうと思います。

前の記事にも書きましたが、ティムさんと共演させて頂くにあたり、
質量ともに納得のいく練習ができたことが、メンタルの支えになりました。
単にフルートを練習する以外にも、補えることがたくさんあって
今後生徒さんにもお伝えできるのでは、と思います。

それにしても、ティムさんの過去の共演者のお名前がすご過ぎた!
ニコレにブラウ、ツェラー…もちろん、ケヴァントにはジャコーがいますしね。
そんな横っちょのお話しも、楽しかったです。

2019年12月3日火曜日

いよいよ明日

いよいよ本番目前👀✨です。

様々な方向から、良いと思ったことはなんでも取り入れて
最善の準備をしてきました。

緊張しぃってことは、自分で一番よく分かってて
この数日、お腹に蝶🦋がいる(というドイツ語の表現があります)みたいな
ソワソワした感じがありましたが…

ティムさん🎻をお迎えし、実際に音を合わせてみたら
ただただ嬉しくて、

「あ〜アンサンブル、心底楽しい!!✨」と思えました。

ティムさんを見ていると
経験の蓄積というものは、相手をも穏やかにし、
その相手にも力を発揮させてもらえる肥沃な土壌を提供してくれるんだ、と感じます。

いらして下さる方、応援の気持ちを本当にありがとうございます。

そこにしか生まれ得ない、新鮮かつ「目の醒めるような」音楽をお届けしたいです。

いらっしゃれない方、3月2日(月)にもドイツの方と室内楽をやらせて頂くことになりましたので、ぜひ一度観にいらして下さい。