昨年のクリスマスに亡くなった、ピアニスト 河村義子先生を偲ぶコンサート、
無事終演致しました。
小雨の降るふるえるような寒さの中、足を運んで下さった生徒さん方、友人、
そして夜道を迷いながら会場に辿り着いてくれた母にも
先ずは心から「ありがとう」とお伝えしたいです。
河村先生とご縁のあった方々や、必ずしもそうでないお客様も
故人を偲ぶにふさわしい、温かな空気を作って下さっていました。
他の出演者の方も、
「先生はこう弾いていたよね」「こういうメモ書きがあったよ」
なんて言いながら準備を重ねたようです。
そして…
ティムさんのチェロの音色は、
最終演目のブラームスに向けて、どんどん深まっていきました。
ティムさんの音楽家としての存在感はとてつもなく大きく、それでいてもの静かで、
音を重ねていると心が安らぎ、緊張は大きな喜びに変わっていきました。
目の前に立ち上がる音楽の瞬間、瞬間…。
今はまだ忘れがたいです。
ティムさんのチェロは、300年前のイタリアの楽器だとか🎻
きっと、ドイツの音楽史を紡いできた楽器。
そして今回のプログラムにも散りばめられた
喪失の哀しみ、なぐさめ、寄り添い、祈り、希望、喜び…。
そういった「音楽そのもの」というべき様を
たくさんたくさん奏でてきた楽器なのだろうと思います。
前の記事にも書きましたが、ティムさんと共演させて頂くにあたり、
質量ともに納得のいく練習ができたことが、メンタルの支えになりました。
単にフルートを練習する以外にも、補えることがたくさんあって
今後生徒さんにもお伝えできるのでは、と思います。
それにしても、ティムさんの過去の共演者のお名前がすご過ぎた!
ニコレにブラウ、ツェラー…もちろん、ケヴァントにはジャコーがいますしね。
そんな横っちょのお話しも、楽しかったです。
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