シュマイザー先生は、ヨーロッパで最難関の音大の一つ、ウィーン音大フルート科の教授であり、日本にも毎年のように来日する、ウィーン・フォルクスオパーの奏者でもあります。(口のお怪我をされてから、首席からは退かれました。)
シュマイザー先生とは、これまでに少なくとも5回ほどご一緒させて頂いています。
レッスン通訳の仕事は、集中力が勝負!
私の場合「眼で凝視して聴く」クセ?があって、レッスン後視神経はパンパン。
その後の飲み会も、ほとんどシゴトですしね… (-_-)
それはさておき…
このようなレッスン通訳のお仕事を通じ、一線の奏者や教授の方々から得ることはとても多く、自分がレッスンする上で豊かな栄養になっています。
Prof. Hans=Georg Schmeiser |
シュマイザー先生ご自身が仰っておられましたが、先生は数年前唇にお怪我をされたので、以前吹いておられたような音色は得られなくなりました。
しかしレッスンを共にさせて頂きながら、『生徒を育てることにおいて』、やはり世界の一線におられる方だと実感しました。
生徒の(肉体的・精神的・音楽的)性質を見抜き、徹底した基礎、土台作りをするのが大得意。
クセのない自然な身体は豊かな土壌となり、表現に必要なテクニックや音色という枝葉を最短で育み、音楽という多彩な花を咲かせます。
そういう道筋が、シュマイザー先生のレッスンには明確に見えるのです。
先生のレッスンで特に勉強になるのが、J.S. バッハのソナタ全般や、モーツァルトのコンチェルト。
おそらく日本の学生さん達があまり得意としない、オーソドックスなレパートリー…です。
先生のお母様はチェンバロ奏者だったそうで、大指揮者ニコラス・アーノンクールとは幼なじみでもあったそうです。
アーノンクールと言えば、ピリオド奏法を推進してきた立役者。
ニコラス アーノンクール |
シュマイザー先生が子供の頃、彼のおうちにアーノンクールやグスタフ・レオンハルトなどが集い、音楽をしていたというのです。
先生は、子供ながらピリオド奏法のハシリの時代を、肌で感じながら育ったと言えましょう。
ですから、先生のレッスンで、バッハやモーツァルトが大変「趣味良く」仕上がるのは、
そんな背景があったのだと、大いに納得したのです。
学生の皆さん!
レッスンを始めたばかりのお若い先生方!
機会があればぜひ、シュマイザー先生のレッスンを受けてみて下さい。
1回では汲みきれないかもしれないので、どうぞ繰り返しその経験をされることをお勧めいたします。
もちろん、私の教室の生徒さん方にも、できるだけお伝えしていかなきゃなぁと考えています♪
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