2017年6月1日木曜日

フルートの街、Kobe!

今、神戸がアツい!
(残念ながら、岐阜のゴウドではない!)

…というのも、若手奏者の登竜門として世界最高峰のコンクールの一つ、神戸国際フルートコンクールが開催されています。

資金難でいったん開催を危ぶまれたことは、フルート界の大きなニュースであり、ショッキングな事実でもありました。

今回は大口の寄付や協賛、そしてなんと言っても行政の理解や多くのサポーターの皆さんのおかげで、開催可能な運びとなりました。

行政がサポートするならば、神戸の一般市民の皆さんにもこのコンクールを存続させる意義を知って頂くことは、今の時代不可欠なのでしょう。

神戸国際フルート音楽祭』と名打って、フルートにまつわる様々なイベントが開催されています。

神戸国際フルート音楽祭 イメージ動画

ホールだけでなく、観光地や駅、街角などにたくさんのフルートの音が溢れ、
コンクールに合わせて来日する世界一線の奏者によるコンサートのみならず、地元愛好家による参加型のイベントまで、幅広く展開されているようです。

愛好家300人によるフルート大合奏

その質においても量においても、神戸が持っているブランド力をさらに高めることは間違いないと思えます。

イベントの核であるコンクールの方は、今日から第3次予選。

現在多くの国際コンクールがそうであるように、Youtubeではコンクールのライブ配信やこれまでの演奏を、全て観ることが出来ます。
(youtubeで検索すると、簡単に見つかります♪)

見る側は、コーヒーでも片手に観られるのですから、気楽なもの。
良い時代になりました。

さて、昨日はミハエル=マーティン コフラー先生のマスタークラスで、レッスン通訳をさせて頂きました。

コフラー先生は、このコンクールの審査員のお一人。
奏者として圧倒的な名手でいらっしゃるので、言葉を仲介させるよりも、実際に吹いて頂くことで、受講生に伝わる部分が多いです。


ブリリアントなこの音色を、表現の際を極めるこの豊かな音楽を、
至近で味わえた6時間。
多くの事を学び確認できた、貴重な体験でした。

【関連記事】

コフラーさんのマスタークラス
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_27.html

エミリー バイノンさんの公開レッスン
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_12.html

恩返しの公演~神戸国際フルートコンクールに寄せて
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/4-2015.html

2 件のコメント:

  1. 神戸国際フルートコンクールの3次予選と審査員ガラコンサートに行ってきました。ガラコンサートは超満員で老若男女の人で賑わっていました。
    コンサートはアドリアンさんのユーモアたっぷりの英語のスピーチではじまり、終演は午後9時30分。引き込まれぱなしです。

    3次予選の人たちはどこで優劣をつけられるのかと思う素晴らしい演奏で、しかし、同じ曲でも違っていて、興味深いものでした。しかし、ガラコンサートで課題曲と同じ曲を吹かれたベルナルドさんのアンダンテパストラールのメロディの部分は胸打たれるくらいで、若いコンペティターとの圧倒的な違いを感じました。

    著名なフルーティストの審査員の先生方の演奏を
    同時に聞くことができるのはとても贅沢な時間でした。
    先生方の息のめちゃくちゃあった二重奏、三重奏。
    まるで長年連れ添った夫婦のような二重奏には会場から笑いも。
    しかし、違った材質のフルートなのに、それぞれのパートが分からないくらいの同一性、美しいハーモニー、揃った和音。素晴らしい以外の表現もありません。
    本当に幸せな時間でした。

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    1. コメント、ありがとうございました。読んでいるだけでもワクワクします!貴重な体験のご報告、皆さんにもシェアして下さって嬉しいです。

      私は2,3次の一部を配信で観ただけですが、様々な音楽スタイル…しかも超難曲の課題曲を自分と融合させ、連日の本番に出していくその肉体的・精神的タフさに、心から敬意を覚えました。

      確かニコレだったと思いますがーこのように言ったそうです。「good」は容易いが、「very good」に到達するのは非常に難しい、と。若いとは言えあれだけの水準に達したコンテスタント達の域を更に越え、圧倒的な違いを感じさせる巨匠たち。そんな方たちを肌で感じることが出来て、お互いに幸せでしたね♪

      憧れの方向を示し、私たちの音楽を高みへ、深みへ導いて下さる巨星たち。幸せな世界に住んでいるなぁと、やはり思うのです。

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