その映画を観ました。
ピアノ調律師とは…?
職業人として弾き手の求める音を誠実に模索する、青年のお話し。
濁りの無い登場人物たち。
無駄なく冴えて、耳に届く音響。
美しく深い故郷の森を、求める音の手がかりとして。
大変心地よい映画でした。
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劇中引用された、詩人 原民喜 (ハラタミキ)『砂漠の花』の一節。
三浦友和氏演じる主人公の先輩調律師が、「理想の音とは?」と問われ引用しました。
明るく静かに澄んで懐かしい文体
少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている文体
夢のように美しいが現実のように確かな文体
…私はこんな文体に憧れている。
だが結局、文体はそれをつくりだす心の反映でしかないのだろう。
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私たちの奏でるフルートの音も
こんな世界観に向かっているとしたら、素敵だな。
キレイゴトかな…?
でも音作りは「自分で求める」ってことだと思う。
「求め続ける」ということだと思うな。
教わることなんてできないんだろうと思うのです。
だって、皆の「心の反映」なのだから。
…そんな風に思った映画でした。
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