去る3月22日、満月になろうかという春の宵に
イワノビン・アマルトヴシンさんによる、馬頭琴コンサート 『草の風』 を催しました。
「成功裏に終了しました」などというと、SNSの常套句なんだろうけど、
しずしずと沁み渡るようなその時間は、ここに報告するまでもなく、
そこにいた方が感じて下されば十分だという気がしています。
∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+
コンサートに先がけて、レモンバームのハーブウォーターで、モンゴルの草原の香りを、演出。
モニターには、モンゴルの風景が映し出されました。
冒頭、モンゴルの国についてお話しがあった後、
馬頭琴の独奏3曲(ヘルレン河の流れ、天女、ラクダの物語)、
「スーフの白い馬」 朗読、馬頭琴による「優駿」
日本の唱歌4曲
という構成でした。
∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+∞+:;;;;:+
後半、私は電子ピアノで伴奏を、生徒さん方はフルートで共演させて頂きました。
アマルさんとの音楽は、ゆったりとして、
時間がストレッチされるような感覚でした。
弓をたっぷりと使って、草原の大地を想わせるような、のびやかさ。
そして
「本当の静寂」を肌で知っている人の、
何とも言えない「間」や、「無」を迎える繊細な曲の終息。
文明の中で萎縮し、時間に追われて生きる私たち日本人の感覚とは、大きく異なっている気がします。
現代の一般的な日本人は、刺激的でスピーディーなものを好む…と、私は日々感じているのだけど、
アマルさんの音楽は、その対極にありながら、私たちの心にしずしずと沁み渡っていくようでした。
急きょ決まった即席の会でしたが、自坊御堂でのコンサートは盛況だったと申し上げて良いと思います。
ご来場いただいた皆さん、ご参加下さった皆さん、この会を実現して下さったYさん、それからアマルさん、
ありがとうございました。
≪イワノビン アマルトヴシン氏≫
最も美しい音色を持つと定評の馬頭琴奏者。モンゴルの国民的音楽家、エルフマンライ氏が馬頭琴の普及を目的に結成した『アジナイホール』の元メンバー。
奈良・法隆寺でのコンサート、NHKみんなのうた「心の海」、元ちとせの「ハイヌミカゼ」、ヨーヨ・マ プロデュースの「シルクロード プロジェクト」等に参加。2000年モンゴル国文化功労章受章。
【関連記事】
『草の風』コンサート ~馬頭琴の調べ~
http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html
春のイベント
http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/02/blog-post_76.html
フルート教室のご案内
http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html