2016年3月13日日曜日

d47落語 in 岐阜

『d47落語』とは…

落語家の柳家花緑さんと作家の藤井青銅さん(とD&Department)によるプロジェクトのこと。

47都道府県に1つずつ、その土地らしい新作のご当地落語を制作し、
各々の地域をデザインの視点から紹介したガイドブック『d design travel』の発刊に合わせて、お披露目するという企画。

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160314/201603140935_26901.shtml


ハナからまどろっこしくて、すみません… (^^ゞ

とにかく花緑師匠が岐阜に、ということで出かけました。
小さなエレベーターの中で偶然一緒になり、気さくに話しかけて下さり、好感度200%増し!

演目は、古典と新作のご当地(岐阜)落語。

新作は、「フィレンツェ、ダ・ヴィンチ、美濃和紙、ミツマタ、回り道」…がキーワードになったお噺。

柳家花緑師匠 トークショウは撮影okだった

…で、結局のところワタクシ当人は笑いを期待して参ったのですが、噺家としての「芸」があまりにスゴくて、
笑いもさることながら、「スゴイ☆」と感心しきり。

◇ 人物のキャラクターが実に明確なコト
◇ 話の情景が具体的かつ鮮やかにイメージ(=可視化)できるコト
◇ 無の空間、間の支配が絶妙なコト (流れを切らず「無」を迎えられる、の意)

…コレって音楽とまったく一緒だなー。
一流の音楽家はまったくもって、ソレだもんなぁ。

「間」と言えば、この間日曜朝の番組で、ヴァイオリニストの五嶋龍氏が、姉Midoriを指して
「彼女の休符は 『禅』 だ」って言ってたことを併せて思い出す。

何も鳴っていないのに、何かがある…ってことかな。


ところでこの日は、東日本の震災から5年目。


当日券が100枚以上売れたというその日のお席は、くしくも311人にて満員御礼となりました。
日々笑えること、音楽に携わることは、決して当たり前に享受できることではないと、肝に命じた1日でした。

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