2015年2月21日土曜日

新午前10時の映画祭

今週は、2日ほど刺すような頭痛が続いた後、顔面に密集ヘルペス出現。
ただいまお岩さん状態です。


なので…今日は気軽な話題をお一つ (^-^)

『午前10時の映画祭』

という催し、ご存知ですか?

今年の4月からほぼ1年かけて、いわゆる往年の名画が上映されるそう。全国的な催しのようですが、岐阜では柳津のカラフルタウン内、TOHOシネマズにて。('15.4.4.~)

上映リストは⇒こちら

王道の名画ばかり…

いつどこで見たのだったか、自分の記憶と併せて懐かしくよみがえります。


「カサブランカ」「風と共に去りぬ」「八月の鯨」などは、今は無き柳ケ瀬のシアターペルルで。高校の試験明けの寄り道。エイガを見始めるきっかけとなった、小さな映画館でした。

バーグマンやヘップバーン、カトリーヌ・ド・ヌーヴ、原節子…

イングリッド バーグマン

画面から光を放つような、
昔の女優さん達の清冽な美しさ、唯一無二の存在感…。

隣りのオネーサン風とかイモート風とか、または真逆にエキセントリックな人ばかり流行る昨今だからこそ、その正統的な美しさは、今なお際立っていると感じます。


「ショーシャンクの空に」は、この間飛行機の中で。モーガン・フリーマンは、いつも味わい深い。
「赤ひげ」はベルリン時代に。シブ過ぎて何が良いのか、よく分からなかったな。


「ニュー・シネマ・パラダイス」「ラスト・エンペラー」「死刑台のエレベーター」は、何と言ってもその音楽が忘れられません。

「死刑台のエレベーター」 美しすぎるジャケ

自分自身がドラマチックに生きられるわけではないから、エイガは愉しいです✨

映画館で見るワクワク、というのもあります。

皆さんの思い出のエイガは何ですか?

2015年2月11日水曜日

マルシン・ディラ ギターリサイタル

このところ気になっていた、さる新星ギタリスト、
マルシン・ディラ Marcin Dylla 

3月6日に名古屋の宗次ホールでリサイタルだそうなので、チケットを取ってみたのです。

少し調べてみましたら…

シューベルト セレナーデ / マルシン・ディラ

なんて素敵なんでしょう…♪
なんというふくよかなロマンティシズムと、労わりの抑制。

大好きになりそうな、予感 ♡

1曲で6本のギターを試すディラ

それから…
↑この動画、面白いと思うのですが、1曲の中で6本の異なるギターを試して、編集しています。
製作年代や作り手の違いですが、各々の音色の違いが良く分かります。

フルートにもこんな試奏動画があったら面白いでしょうに。
ムラマツ~ハンミッヒ~サンキョウ~パウエル~ブランネン~ルイ・ロット?…みたいな(笑)

結局彼の場合、『弘法筆を選ばず』、という感じですが…(^-^)♪

3月6日、とても楽しみです。


【関連記事】

朴葵姫 ギターリサイタル in 大垣市
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/09/blog-post_13.html

高木綾子 荘村清志 ミニコンサート in 大垣市
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/12/blog-post.html


2015年2月8日日曜日

足立工業ぶんかホール

霙(みぞれ)のような、冷たい雨が降っています。
明日には雪へと変わるのでしょうか。…って何かの歌みたい。


岐阜県関市に、『足立工業ぶんかホール』というサロン風の素敵なホールがあります。
高校の同級生のご実家です。

足立工業さんは、理美容ハサミの生産において国内50%のシェアを保っているそうですから、私たちもそれと知らず、美容院等でお世話になっているかもしれませんね。

(まったくの余談ですが、足立工業さん、いつかTVで紹介されたことがあるので、貼っておこうっと。)



その足立工業さんが移転する前の工場跡地に、「ぶんかホール」があります。元の工場を音楽ホールにリフォームしてあって、こじんまりとしていますが響きが良く、フルートを吹くには大変心地よいホール。

そのホールで、同級生の文香さんのピアノ教室が発表会をされたので、「クラング」からもお2人出演して頂きました。

彼女のクラスはお子さんのみのピアノ教室ですが、ピティナなどのコンクールなどにもさかんに挑戦されており、選曲なども多彩で美しく、ご指導の確かさを感じました。

彼女のクラスは普段からこのホールでレッスンをしています。場所柄生徒だけで通うのは不便で、保護者が送迎されるため、保護者も一緒にレッスンを聴講されるそうです。そのためお家での課題がはっきりとするし、練習のアイデアが伝えやすいと仰っていました。

レッスンをうまく機能させるためには、お家での練習(の質と量)が大きな鍵ですから、保護者の方のお力はとても大きいのです。


さて…♪ 今回の聴き手はお子さんが多いということ、サロン風のホールであることから…

フルート3重奏 「大きな古時計」
クロンケ 「2羽の蝶」
ケーラー 「花のワルツ」

を演奏することに。

「大きな古時計」は1876年作と言いますから、今から140年ほども前の曲。今も色褪せない温かいメロディです。

またクロンケやケーラーの生きていた19世紀半ばという時代は、ショパンやヨハン・シュトラウスが亡くなった時期(両者とも没年は1849年)でもあり、当時は「ワルツ」が大流行していました。

お2人とも、くるくると変わる様々なワルツを、のびやかに演奏されました。

ベヒシュタインとFさんとSさん

今回のピアノは、ホールに3台あるうちの『ベヒシュタイン』を使わせて頂きました。ドビュッシーに「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」(←wiki情報)と言わしめた、ドイツの名器。

右手のレンジがまろやかで、フルートとぶつからず、まろやかに包んでくれる楽器。伴奏や室内楽に適した楽器だと思います。見た目も優雅ですね。


…発表会の後は…ホッと一息、お茶の会♪

スリジェ・ダムールのケーキと、持参した『Ronnefeldt(ロンネフェルト) / ハニーブッシュ』というお茶。ハニーブッシュは南アフリカの健康茶。甘い香りでクセがなく、癒しの一杯でした。


あ、ロンネフェルトも創業1823年だ。今日は演奏した作品も1800年代半ば、ベヒシュタインは1800年代後半製…そういう日だったのかな。

生徒の皆さんも、来年はぜひこの素敵なホールを体験してみて下さい。
吹いて佳し、聴いて佳し、飲んで佳し、の会ですから!


【関連記事】

フルートの会 Klang 教室案内
http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html

アンサンブルレッスンのご案内(中級以上向け)
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/09/blog-post_21.html

フルートの会Klang 第9回発表会
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/09/klang-9.html

発表会に出るということ
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html

2015年2月6日金曜日

グルックの記念切手

ドイツから小包が届きました。

送り主の彼女は、クリスマスマーケットで有名なニュルンベルグの歌劇場のヴァイオリニスト。今は3人の子育て中ですが、正規雇用でありながら通常勤務の50%…つまり勤務日数や給与など、通常勤務の50%の条件で復帰したそうです。

そんな制度があるなんて、ドイツらしい…現実に即した多様な働き方の一つですよね。

ところで、小包にはこんな切手がたくさん貼ってありました。
何の切手だか分かりますか?(^-^)

グルック生誕200年 記念切手

昨年は、グルックの生誕200年の年でした。その記念切手なのですね。

グルックと言えば、フルート吹きはもちろんのこと、一般にも広く知られている名曲、オペラの「オルフェオとエウリディーチェ」の中の楽曲、「精霊の踊り」の作曲者ですね。

消印がジャマして見えにくいですが、肖像部分には金色の光沢があり、メガネのデザインも含めてとても洗練されています。

彼女の日常を綴る便りと共に、選ぶ切手にも心遣いが感じられて、とても嬉しかったです。

2015年2月3日火曜日

ブラウ & パユ 対談!

しばらくご無沙汰していました。
なんというきまぐれブログなのでしょう。


先週末、ベルリン留学時代の友人たちと再会することができました。
当時の友人たちは、関東や関西圏で活動していて、普段はなかなか会えません。

今回会った友人は、2人ともフルート奏者であり教育にも携わっていますので、お互いに共感したり、私自身は大いに刺激を受けたり、とあっという間の時間でした。



久しぶりにベルリン時代の仲間に会ったタイミングで、面白いインタビューを見かけましたのでご紹介します。

ベルリン・フィルの首席フルート奏者、アンドレアス・ブラウ氏とエマニュエル・パユ氏の対談インタビュー。




アンドレアス・ブラウ(以下敬称略)は昨年定年退職され、先秋から後任として元シカゴ響のマテュー・デュフォーが新たなメンバーに加わりました。

(オーデシションはぶっちぎりの成績だったとか。…彼なら納得、だなぁ。先日名古屋に来ていたジャコー氏も入団テストを受けていたらしいです。)


ブラウは、パユが生まれる前からベルリンフィルのメンバーであり、カラヤン時代はもちろん、アバドやラトルと言った指揮者のもと活躍しました。

アンドレアス・ブラウ氏

パユは、45年もの間ベルリンフィルの歴史、-特にカラヤン時代を共にしてきたブラウに、大きな関心を寄せています。オーケストラの中の首席奏者の役割や、木管フルートのアプローチなどについても。(訳されていませんが、パユは木管の頭部管を5つも割ってしまったとか!)

首席奏者どうしなので、普段は一緒に吹くことのない2人ですが、ベルリン・フィルという巨大なエネルギーを持った楽団の一員として、ベルリン・フィルのどんな歴史を背負い、どんな未来を導くのか、真摯な話し合いがなされています。


ベルリン・フィル ラウンジ 
アンドレアス・ブラウ & エマニュエル・パユ 対談

※ たくさん記事がありますので、真ん中辺りまでスクロールして下さい

http://www.hmv.co.jp/news/article/1502020050/ (第108号 前編)

http://www.hmv.co.jp/news/article/1501160013/ (第109号 後編)


対談の映像はこちらに↓あります。(独語、英語字幕)

https://www.digitalconcerthall.com/ja/interview/16903-4


ブラウさんとは、ムラマツ名古屋の公開講座でご一緒させて頂きました。バッハの管弦楽組曲2番のレッスンでしたが、通訳が間に合うかドキドキしました。

アーティキュレーション、装飾音、スタイル、テンポ、フレージング等、細やかな積み重ねを大きく構築していく、そんなレッスンだったと記憶しています。

打ち上げの時、名フィルの橋本先生が同じオーケストラ奏者として、大変熱心に質問されていたことも思い出されます。

【関連記事】

サイモン・ラトルの後継予想 http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/04/blog-post_14.html

サイモン・ラトルの後継予想 ② http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/04/blog-post_27.html

新世代のトップランナー / セバシチャン・ジャコー氏 
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/09/blog-post.html 

パユ氏から神戸市長への手紙 http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_22.html

超月の晩 - 牧神の午後 http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/09/blog-post_29.html

フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html