2019年4月13日土曜日

H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート③

先日行われた、ウィーン音楽大学のシュマイザー氏による基礎奏法講座。
参加された生徒さんの、レポート第2弾です↓↓↓


〜もう1人のT.S.さん〜

リラックスして楽器を持つ、そして無理のない楽器の持ち方(関節を感じる)等など、
 頭でわかっているつもりが、「 あ〜そうか!なるほど!…」
ほんの気持ちの角度でこんなに楽に…という瞬間がなんども味わえて、
 初心者の私には 基礎の基礎のレッスンが 有り難い貴重な時間でした。

 これからの大事な指まわりの練習は、
やはりスケールなどをこつこつ積み上げていくことしかなく、
私にとって1番苦手なところではありますが、出来た!楽しい!という瞬間を大切に、
また新たに進んでいけたら、と感じております。

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〜A.U.さん〜 (個人・グループレッスン受講)

とても楽しみにしていたシュマイザー先生のレッスン。

グループレッスンでは、脱力してフルートを吹くための体操等を教えてくださいました。
早いパッセージを吹く時に、気がつくとあちこちに力が入っています

今回教えていただいた脱力体操を、練習をはじめる前や途中途中で取り入れてみます。
無駄な力を抜いて演奏できるように、じっくり、少しずつ改善していきたいです。

個人レッスンでは、長年棚瀬先生から指摘されていた左手の持ち方について教えていただきました。


今までの持ち方では小指がピンっと立っていました。
シュマイザー先生に教えていただいた持ち方にしたら、小指の突っ張りも解消され、さらに音の響きも良くなりました‼︎

素敵な響きで演奏できるよう、今までの癖をなおします。
また頑張ろうと決意できた贅沢で有意義なレッスンでした。


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【関連記事】

H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート①

H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート②

2019年4月12日金曜日

H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート②

先日行われた、ウィーン音楽大学のシュマイザー氏による基礎奏法講座。
参加された生徒さんの、レポート第1弾です↓↓↓
皆さんそれぞれ、本当に豊かで素晴らしい☆

〜Y.F.さん〜

氏のレッスンはまず、フルート抜きの身体のあり方から始まり、身体の脱力、柔軟性が、身体に無理なくフルートを吹くことができるということを説いておられました。
腕、手の脱力は難しく、手においては、フルートを触るだけで力が入るという、厄介な現象を自覚。それを克服するのはなかなか大変そうです。

その後、楽器の組み立て方、頭部管だけの口との関係。楽器の持ち方。指関節の可動を90度までにすることが、指の動きに良いということを踏まえた持ち方など、なるほどと理解しました。

また指において、氏が言われるにはアジアの人は小指に問題(注:関節が柔らか過ぎて、ふにゃふにゃ)抱えている人が多い、とのこと。まさしく私も、左小指は別人格と思うほどで制御不能なのですが、それぞれの指を鍛えることによって改善されるとのことに、ほんまかいな?と思いつつ(注: 爆笑)テレビ見ながら鍛えようとおもいました。

最後にフルートを吹くための歌口と口の関係。息の方向。kissの口。(注: 唇を横にひっぱらない、の意)スケールでの均一な音色の練習の必要性。

あっという間の2時間でした。個人的にもっとお聞きしたいなと思ったのですが、やはり人数が多いので残念ながらあきらめました。それにしても、脱力はむつかしい。
氏の問われた、Was ist Musik?を思い帰路につきました。


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〜Y.M.さん〜

まずは準備体操→フルートの組み立て方→譜面に向かう姿勢、
一から丁寧に進んでいくレッスンは新鮮でした。

今わたしは3人ほどの先生に手解きしていただいてます。
先生それぞれの表現方法があって、「ああ、これはあの先生のこの言葉に通ずる表現だなぁ〜〜」とリンクさせるのが楽しみでもあります。

①論理的に取り組む
正面を向いて中央で構えるような他の楽器に比べて、フルートの構えはかなり不自然な格好で、ゆえに力点の置き所や不自然さを自然なものに近づける努力が大切なんだと痛感しています。
それが論理的にということなのかな…。

②リラックス
肩を思いっきり上げて緊張させたあと脱力する!
かまえる手と腕は、神経の通りをなるべく妨げないリラックスした位置で!
指の丸みを感じてフルートをそわせる・収める感覚!
指(薬指と小指)の独立性を高めるエクササイズ!

緊張するのは簡単なのに、リラックスはなんと難しいことでしょう!

③アパチュア
キスするような唇をイメージして!(注: 唇を横に引っ張らない、の意)
歌口を当てる位置がもう少し下の方が良い。
歌口の穴を塞ぎすぎない。
肘に向かって吹き込むイメージ!

④what is music!
壮大な問いかけでした。
的確に音を語れるような音楽のコトバ、ボキャブラリーを豊かにする。

為になることばかりで、でも自分に取り入れることができるかは別問題なんです。
頭で理解しているようでも、本当に体感するには繰り返すしかない。
繰り返し取り組んでも、戻ってしまう…行きつ戻りつ戻ってばかり…。
そんな時間も悪くはないです。
フルートを吹くことが大好きですから。

2時間はあっと言う間で、もっとお話を聞きたい、簡単なフレーズを吹きながらの手解きを受けたいと欲求が募るばかりでした。
そんな意味での物足りなさ。
贅沢な時間を過ごさせてもらえました。

⑤自分との対話
ひとりひとりの身体の状態は千差万別で、答えは一つではないんですよね。
これからも自分と向き合っていける幸せを感じていきます。

心に響いたコトバをメモるつもりで書きました。


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〜T.S.さん〜

・フルートの正しい構え方が フルートの重さを緩和しているということ。
・頭部管への息の吹き込み方。
・膝は柔軟に  身体の芯はしっかり保つこと。
・フルートのキーを均一に押さえられるような指のトレーニング。

上記を学習した事により 基礎の大切さをしみじみと感じました。
曲を演奏するということはこの基礎を再度確認し トレーニングするところから始まる事だと思います。
今回  指のトレーニングが  私には 新発見でした。

御教授頂き  ありがとうございました。

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【関連記事】

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H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート③
https://klangjapan467.blogspot.com/2019/04/hg_13.html

H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート①

先日の H.G.-シュマイザー氏の基礎奏法講座には、
教室からも多くのご参加を頂き、ありがとうございました。

基礎奏法というものは、理にかなった自然体なフォームに積み重なっていくもの、
そして誰もが伸び悩んだ時に、これまでの身体のクセだとか悪しき演奏習慣に気付き、少しずつ修正していく、ということがテーマでした。

「分かっちゃいるけど…」
…というのが、受講して頂いた方々の本音だと思います。

名芸大 高木先生のご自宅サロン ”Pan"にて

シュマイザー先生は、姿勢や構え方のポイント・ポイントは、「モザイクの積み重ね」だと仰います。

頂いたヒントの各々をドラスティックに変化させるわけではなくて、
ほんの少しずつの調整が「最大の中庸を生む」ということでしょう。
「最大の中庸」とは、身体のバランスが最も取れた状態=パフォーマン力を最も上げる状態を言います。

「あの先生は〇〇と仰った」
「この先生は◇◇と仰った」
「あの本には□□と書いてあった」

賢明な皆さんは、このような奏法に関する情報の断片を、すでにたくさんお持ちかもしれません。

皆さん自身の知性や五感をしっかり使いながら、それらを皆さん自身で(或いは先生の力を借りながら)統合して(=まとめて)いくことが大切です、
というまとめのお話しでした。

「分かっちゃいるけど…」
一歩で良い。モザイクの一片で良い。

今日の気づきが、明日のあなたのフルート道を更に明るく照らしてくれますように…!

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次回ブログでは、何回かに分けて、この基礎奏法講座にご参加いただ頂いた方々のレポートをご紹介します♪
生徒さんの言葉の方が、皆さんにピン☆とくるかもしれません。

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H.G.-シュマイザー氏 基礎奏法講座 レポート②
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https://klangjapan467.blogspot.com/2019/04/hg_13.html

2019年4月8日月曜日

五感であそぶ

桜も満開になりました。

今年も、犬山祭りの初日に
友人の主催する風流なお茶会に寄せてもらいました。

『日本茶カフェ』岩田洗心館

日本茶インストラクターの中根めぐみさん監修の玉露とお菓子を、
岩田洗心館の館蔵品で味わう、という趣向。

作法とか…ちょっと…どころかだいぶ…心配ではありましたが、
そこは友人の催す会。
知らないことは聞いちゃえ、と開き直ります ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )♪


席に着く前に、先ずは好みのおちょこを選ばせてもらいました。

茶葉は、品質の良い茶葉を生産することで知られる「浜松天龍」という茶所の、希少な玉露だそうです。

1煎目。
茶葉を湯に浸して抽出されたお茶を、おちょこにひと口味わいます。


…なんという旨み、そしてまろい苦味!
だし汁みたいな、スープみたいな。
味わったことのない風味です。

2煎目、3煎目とお湯を足してもらい、味の変化を楽しみます。

お菓子は、熊本の松風。
素朴な素材の味が、鼻に抜けます。
美しいプレゼンテーションもさすが♡


そして
この茶会も今年で3度目なのでもう驚きませんでしたが、
4煎目のお茶を頂いた後、その茶葉を食べさせて頂けるのです。
ひとつまみの白ゴマだったか、鰹節だったかをあしらって、
ほんの少しのお醤油をさして。

最後まで余すところなく、本当に美味しかった。

2017年の夜山車(よやま)

なんやかやとおしゃべりに興じるうち、
会場近くには提灯を灯したよやまが集まってきました。
お囃子の音が、暖かな春風にのって運ばれてきます。

五感を仄か(ほのか)に目醒めさせてくれるような、繊細な体験をさせてもらえました。

インストラクター中根さんのセンスはもとより、
このようなお茶会を総合プロデュースする、Sちゃんの嗜みの優雅さったらない。

何もかもがさりげなく、だからこそ粋で。

5月には、この仲間と音の宴を催すことになっています。
誠意ある準備をせねば、と心から誓う。