何のことはない、講師を務める楽器店の軒先で行った、ミニライブですけども。
今日の共演は、ジャズがご専門の方々。ジャズ界のカリスマ、菊地康正氏ともライブ経験があるというお二人。
なにしろ、当日になるまで完成形が見えなかった(=ベースのTさんとは、当日初めて合わせた)ので、スリル満点。
ただ音楽人の呼吸は、ジャンルが違っても、ある程度は相通じるもので、愉しいひと時でした♪
とは言え、私自身は本格的なジャズのインプロヴァイズ(=即興演奏)を奏するには至らず、その方法を体系的に学ぶことへの興味も出てきました。
「その瞬間の中に起こる、新鮮なひらめき」がジャズの最大の魅力だと思います。
先のブログで書いた、トリフォノフの演奏が「即興性に溢れている」と言われているのも、こういった瞬間のひらめきを大切にしているからです。(彼の場合、練習の段階で様々な音楽表現の手数を試し、本番でコレだ!と思うものを選んでいるようです。)
クラシック音楽には、無意識の隙間がないほど、一瞬一瞬に音楽的意図が隠れています。しかもそれらを大きな流れの中で統合し、その連なりがあたかも自然であるように形作って行くという側面があると思います。
私見ですけれども、ジャズはそれほどの意図的密度を感じさせません。ジャズにある種の浮遊感や脱力感を感じるのはそういう訳かもしれません。一方で、即興演奏においては格別の覚醒感や開放感があり、そこには素敵なスパイスが散りばめられています。その対比がジャズの面白いところではないかと感じています。
・・・今日はお客さまの中に、とりわけにこやかに聴いて下さった方がいらっしゃって、励まされました。菊地康正さんにジャズフルートを習っておられる、という方でした。どんなレッスンなのか、興味津々。ぜひお話をうかがってみたいと思っています。
早速体験レッスンの申し込みもあり、良かった、良かった。
【お詫びと訂正】
文中、菊地康生さんを菊地成孔さんと勘違いしておりました。
全然違うやないかい!というノリツッコミと共に、11月吉日、訂正致しました。
伏してお詫び申し上げます。
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