2016年5月21日土曜日

シュッツとアウアー

4月末から3週間ほどの間に、
ウィーンフィルの2人の首席カール=ハインツ シュッツとワルター アウアー両氏のコンサートを聴く機会がありました。

アウアー氏の演奏会の前日は、パユ氏の公開レッスンも。

こんなに短い期間に、これだけ世界水準の演奏を聴く機会は、世界のどこにもない稀な機会だろうと思います。日本にいてこそ。

よく言われることですが、シュッツとアウアーは、随分違ったタイプのプレイヤーですね。

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カール=ハインツ シュッツ@宗次ホール (2016.4.27.)

シュッツさんの音色は、主張の強い近代的なプレイヤーのそれとは一線を画していて、
そこに彼の音楽家としての特別な存在意義を感じます。

彼の柔らかい音色は、音楽を誠実に捉えていて、無条件に心地良い。

清潔なヴィブラート、繊細なPPのコントロール、
ウィーン風の楽天的なモーツァルト、超難解でありながら意図のはっきりしたブーレーズなど、印象に残っています。

初めて耳にした時から、慣れ親しんだ家具のように心地良いCD
招聘した楽器店の方が、
「彼には、音楽的にも人格的にも、ニコレ亡き後の巨匠感がある」と仰っていました。


ワルター アウアー@クララザール (2016.5.17.)

アウアーさんを聴くのは3度目。

響きも音楽も、だんだん彼自身と一体化していると感じます。
アンサンブルは少し即席だったけど、とても良かった。

プ―ランク、カルメンファンタジー、シュトラウス、アンコールに精霊の踊りを演奏されました。

演奏会後のワインパーティーも日墺協会ならでは。
生徒さん方にも、楽しんで頂けたようでした。

ワインパーティーで生徒さんたちと
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