2015年11月27日金曜日

コフラーさんのマスタークラス

過ぎ行く毎日の中で、特別にヴィヴィットで幸せな日があるものですね。

昨日は、ムラマツ名古屋店にてミヒァエル・マーティン・コフラーさんのマスタークラス(の通訳)
ミュンヘン・フィルの首席FL奏者で、お目にかかるのは2度目です。

現在ミュンヘン・フィルは指揮者のゲルギエフとアジアツアーを行っており、台北→ソウル→大阪→名古屋→仙台→東京を回っています。
(名古屋公演は、ピアニストの辻井伸行さんとの共演を含むプログラムですが、コフラーさんは後半のブルックナーのみの出演。)

午前中大阪から到着され、4人のレッスンをパワー全開で行い、GP、本番と言うのですから、驚異的です。
…が、名古屋のみにあらず、どこの都市でもそんなペースなようでして。

私の何倍生きているんだろう?(^^ゞ

Herr Michael= Martin Kofler、Solo Floetist von Muenchener Philharmoniker

レッスンでは実によく歌い、よく吹かれます。
伴奏パートを終始歌ったりされます。

彼の奏法や音楽は、強く「歌」と直結していて、また歌うことで受講生さんたちを鼓舞しているのも感じられました。愛あるお方です。

そしてその演奏は…

一言でいうなら、Breathtaking. (=はっと息をのむほど素晴らしい)
一点の曇りもない磨き抜かれた奏法で、その場に生じる音楽を極めるのです。
フォルミザーノ氏のレッスンでも感じた、トリハダものの感覚。

その演奏には常に喜びがあり、幸福感があり、風格があり、エレガンスがあり、メランコリーがあり、歌があり、詩があり、und,und,und...

至福の時間でした .☆。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+☆


モーツァルトなどの細かく軽やかなアーティキュレーションは、明瞭にしゃべったり、歌ってみるようとのご指示。横隔膜の支えと舌との関係を仰っています。
ダブルタンギングの「裏」の発音(kとかg)を鍛えること。
音程の跳躍や、ダイナミクスのコントロールは、口腔内の母音の差異(オとイ)で捉えること、等々。

アンブシュアは鋼のようにびくともしないかと思えば、お餅のように柔軟だったなぁ。

備忘録として残しておきます。

ムラマツ楽器 名古屋店様、貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
12月はフェアがありますので、皆さんもどうぞお運びくださいね♪


余談ですが、父の蒐集の中にあったチェリビダッケ+ミュンヘンフィルのCD。
1989~1995年のライブ録音。
コフラーさんが吹いているものもあるようですが、ご本人はあまり覚えていらっしゃらなかった…(^^ゞ


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