2014年9月29日月曜日

鷹野雅史 エレクトーンコンサート - so much fun!


楽器店に勤める生徒のAちゃんに誘われて、普段足を運ぶ機会のないジャンルのコンサートへ。

そ・れ・が

鷹野雅史(Max Takano)さんによるエレクトーンのコンサート。

Play on Passion '14
2014.9.28. / 岐阜県大垣市

【プログラム】

♪Field View
♪Spain
♪ラメント
♪STAGEAの名による序曲
♪ラプソディ イン ブルー
♪チェロキー
♪結
♪ハリー・ポッター
♪パイレーツ・オブ・カリビアン
♪アラジンより
♪レ・ミゼラブル
♪アナと雪の女王より  ~アンコール~

楽しかった~♪ 大好きなチック・コリアの『Spain』でキレの良いリズムに釘づけになり、『STAGEAの名による序曲』はSTAGEAを階名(♭ミシラソ~ミラ~)読みをして、そのモチーフが展開されたカッコ良いオリジナル曲でした。バッハやシューマンみたいなアイデアですね。




鷹野さんはオーケストラの多重多彩なトータルサウンドを作り上げるのが、とてもお得意のようです。後半は映画やミュージカル音楽でしたが、音楽が目の前に立ち上るようでした。そして圧巻のレミゼ!

現在のSTAGEA(ステジア)は、なんと1400種類の音色が可能なのだとか。古今東西の楽器だけでなく、人の声(どうやらしゃべることもできるらしい)やコーラス、自然界の音や動物の鳴き声など、効果音の要素も多彩なようです。鷹野さんはステジアを開発されたお一人だと聞きました。楽器の事、知り尽くしておられるんですね。

フルートという1つの楽器を深めていくのも道なのでしょう。しかしSTAGEAは、各楽器の奏法や様々な音楽的スタイルを知り、ステジアの無限の機能を知りつくし、それらを自在に統合していく、本当に素晴らしい楽器だということを改めて知りました。とても羨ましくもありました!

それにしても、鷹野さんのフットワークは特筆もの。足ペダルの機能が向上したために、曲によっては手で弾くようなレガート感が必要とされるようです。足のグリッサンド(音を滑らすように流れるように演奏する奏法)、美しかったです。

実は、エレクトーンは人間と機械のやっている境界が曖昧だから・・・なんて思っていたのです。つまり、大変な事は機械がやってくれるんでしょっていう。でも改めて、鷹野さんのような圧倒的な音楽的ビジョンあっての楽器、ということがよく分かりました。

フルートは旋律楽器ですから、音楽全体を立体的に見渡すことがとても大切ですね。伴奏のパートも自分の音楽の一部。日頃から、フルート以外の音楽(室内楽やオーケストラ、ピアノ等)にも親しむと良いでしょう。



もともと母がエレクトーンを教えていて、子供の頃は松田昌さんのサマータイム(特にベースライン)にシビレたりしてたなぁ。(その音源Youtubeで探してみたらありました!しかもカセットでw 80年代っぽい♪)

鷹野さん、ドイツ帰りだと仰っていました。ミュンヘン郊外の Bad Aibling で、『Das Tastenfestival (=鍵盤の祭典)』というイベントに招待されていらしたとか。ドイツでは、エレクトーンは年配の方に好まれる事が多いようです。ドイツ人は電気音をあまり好まないように思いますが、日本の楽器として認知されると良いですね。

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伝わる、ということ http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/04/blog-post_5.html

2014年9月25日木曜日

アンドラーシュ アドリアン フルート公開講座&リサイタル

秋ですね。庭には金木犀が香るようになりました。

本格的なコンサートシーズンに入り、行きたいコンサートが続きます。このブログでは、私好みの(又はこれは聴いておかねば、という)コンサートを、ピックアップしてご紹介しています。

アンドラーシュ・アドリアン フルート公開講座
2014年10月21日(火)開演18:00
会場 / ドルチェ・アートホール Nagoya (ドルチェ楽器名古屋店1F)

アンドラーシュ・アドリアン フルートリサイタル~我が祖国より~
2014年10月22日(水)開演19:00
会場 / ドルチェ・アートホール Nagoya (ドルチェ楽器名古屋店1F)

【プログラム】
C.P.E.バッハ:ソナタ ハ長調 Wq.149
Fr.クーラウ:グランドデュオ ト短調 op.33
B.バルトーク:ハンガリー農民組曲
L.ベートーヴェン:セレナーデ ニ長調 op.8
A.ドラティ:デュオコンチェルタンテ
J.アンデルセン:ナショナル・ファンタジー「ハンガリー人」 op.56 no.6




アドリアンさんは、ハンガリー生まれのデンマーク育ち。現在はドイツのミュンヒェン在住です。(国籍はデンマーク)

コスモポリタンな彼が、現在はどんな風に祖国ハンガリーを思っているのだろう?と、興味を掻き立てられるプログラムです。


・・・実は、私がフルートに憧れたきっかけは、子供の頃テレビで聴いたアドリアンでした。小学生の頃でしたが、当時NHKで放映していた『徹子と気まぐれコンチェルト』(→いつもマスコット的なでっかいカワイイ犬が一緒に出てた)という音楽番組に、アドリアンさんが出演され、メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトを、フルートで演奏されたのです。

その音があまりに輝かしく、同時に愁いのあるもので、今でも忘れていない事に驚きます。その番組が、私の明確なフルートとの出会いでした。

数年前、浜松にアドリアンさんのレッスンを聴講しに行ったことがあります。リアル・アドリアン(笑)にドキドキしてしまい、声をかける事もできないまま帰ってきましたが、知性や理性、そして何よりも音楽や人間に対する愛情や誠実さを感じる事ができ、心に残りました。プレーヤーとして優れているだけなく、とても良い先生なんだろうと思います。

残念ながら、リサイタルの方はレッスンやリハーサルの都合でうかがえません。公開講座の方を聴講するつもりでいます。

それにしても徹子さんの番組に出てたあのでっかいワンちゃん、何ていうんだっけな…。


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フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html


2014年9月23日火曜日

PECHE

毎年の発表会に、ちょっとしたスイーツを準備します。ほんの心ばかりですが、「おつかれさまでした」、という気持ちを込めています。音楽をして疲れていてはもともこもないのですが、そうは言っても発表会はいつもと違ったエネルギーが必要ですもんね。

スイーツ探しに関しては玄人はだしの友人が2人ほどおり、昨年も今年も、オススメを紹介してもらいました。生徒さんの中にもご存知の方が。

昨年はパパブブレのキャンディーを取り寄せ、今年は岐阜市光栄町にあるPECHE(ペーシュ)というお店でお世話になりました。

http://blog.goo.ne.jp/tyokore-to007/e/009d155962d431f18fc23c6f695f5020 より拝借

パティシエさんは産休明けで、お仕事を再開されたばかりのご様子。ホロホロとするようなやさしい食感のクッキー。コクがあるのに軽やかなのも、私好みです。

食べログより

あわせて頂いた「レモンとホワイトチョコのタルト」も、美味しかった~♪

PECHE (ペーシュ)
岐阜県岐阜市光栄町2-7


2014年9月21日日曜日

フルート アンサンブル (中級以上向け)

フルートの会 Klang では、岐阜県瑞穂市近郊でアンサンブルレッスンも行っています。

現在のグループはまだ1つ。中級~上級者向けのレッスンかと思いますが、アンサンブルとしては、まだまだヒヨッコです。20-60代と年齢層が幅広いのが特徴…?かな。それでも皆さん反応が良く、レッスン中はどちらかと言うとシャキッとした雰囲気です。(レッスン前後のおしゃべりタイムは、その限りではありません♪)

フルートは単旋律の楽器ですから、誰かと合奏する喜びはひとしおです。このクラスのレッスンでは、ただ一緒に吹くだけでなく、ハーモニーを整えたり、音楽的連携を図ったり、「こんな風に吹けたら良いよね」という気持ちを共有しています。やはりアンサンブルは「聴く」ことですよね。それによって相手とはじめて繋がれます。

何も特別な事ではなく、数多あるアマチュアのコーラスグループも、多かれ少なかれ同じような方を目指しているのではないでしょうか。実は、私の持っているフルートアンサンブルのイメージは、「フルート クワイヤー」と言って良いかもしれません。(クラリネットクワイヤーを検索するとたくさん出てくるのに、フルートクワイヤーはほぼないんですね…)フルートの音域は女性の声にとても近いですよね。コーラスのように共鳴し合いながら、コーラスよりも軽やかに、仲間と吹ける喜びを分かち合いたいなぁ、ということです。

時には、外に出ていって、お客さんの前で演奏させて頂くこともあります。以前、きたやまおさむさん(精神科医であり、元フォク・クルセダーズ=「あの素晴らしい愛をもう一度」を作詞された方)の講演の前座で演奏させて頂けた事は、恐れ多くも想い出に残る経験でした。また岐阜のランドマーク(?笑)である、シティタワー43のアトリウムでの演奏も、お客さんにたくさんの笑顔が見られ温かいお言葉を頂きました。フルートのサウンドに適した素晴らしいアトリウムです。

フルート経験者の方で、ご興味がある方は、ぜひ一度このアンサンブルクラスに見学にいらして頂くか、 klangjapan@gmail.com までお問い合わせください。どうぞお気軽に♪


【練習場所】
岐阜県瑞穂市近郊

【練習時間】
金曜日 (月2回)19:30-21:00


フルートを始めたのだけど、一緒に演奏できる、同じような仲間がいないかしら?とお探しの方。アンサンブルの初級~中級クラスを立ち上げようと思います。もうすぐお知らせできると思いますが、待ちきれん!という方は klangjapan@gmail までお問い合わせください。

【関連記事】

「葉っぱのフレディ」プロジェクト http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/06/blog-post_12.html

なぜ合奏は「合う」のだろう? http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/09/blog-post_13.html

フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html

2014年9月15日月曜日

神田寛明さんのフルートリサイタル

NHK交響楽団 首席フルート奏者、神田寛明さんの演奏が名古屋のドルチェ楽器で聴けるようです。ピアノ伴奏は與口理恵さん。

http://www.dolce.co.jp/concert/nagoya/concert-nagoya.html


神田さんのお姿は、日曜の夜「クラシック音楽館」(←番組名はあれこれ変わりますが)でお見かけしたことがあるでしょう。

今回は「神田寛明の、USA」と題した、アメリカンなプログラムです。

【プログラム】
バートン:ソナチネ
ジョプリン:ザ・フェイヴァリット
ガーシュウィン:プレリュード第1番
チャップリン:エターナリー(ライム・ライト) 
デスモンド:テイク・ファイヴ
バーンスタイン:ウエスト・サイド・ストーリーより
リーバーマン:ソナタ

バートンやリーバーマンなど、私自身、今まで音大生の公開レッスンでしか聴いたことがありません。かなり玄人さん向きですが、日本フルート界の先鋒、神田さんの選曲=感性はどんなかしら?という視点で聴かせて頂きたいと思います。

曲を聴く際の手掛かりとなるよう、一部ガイドを載せておきますね。(ムラマツHPより)

バートン:
http://www.muramatsuflute.com/shop/g/gG5127/

リーバーマン:ソナタ Op.23
http://www.muramatsuflute.com/shop/g/gG16746/

それ以外の曲は、ライム・ライト、テイク・ファイブ、ウェスト・サイド・ストーリーなどの、ミュージカルやジャズのナンバー。躊躇なく楽しめることでしょう!こちらは編曲が楽しみです。

2014年10月5日(日) 開演 17:00
ドルチェ楽器 名古屋店 050-5807-3564 1F ドルチェ・アートホール NAGOYA
愛知県名古屋市中区栄2-2-35 (地下鉄伏見駅4番出口)
一般 3000円 (各種会員割引あり。直接お問い合わせください。)



2014年9月14日日曜日

サラマンカホール 開館20周年 サテライトコンサート

岐阜県が誇るサラマンカホールで、20周年のガラコンサートが行われます。

1994年には、親しくさせて頂いている在ベルリンのピアニスト、富田紀子先生がベルリンフィルのメンバーと共に、オープニングを飾りました。

20周年のガラコンサートは、2014年11月29日(土)。説明の要らない豪華なメンバーです。


…が、現在の時点で、全席完売
でも!この事業にはすんばらしい別企画があること、ご存知でしたか?

【開館20周年記念サテライトコンサート】 11月30日(日)

◆古川展生チェロ ロビーコンサート
場所/岐阜県美術館 多目的ホール 13:30~14:10[無料]
出演/古川展生(チェロ)
主催:サラマンカホール  共催:岐阜県美術館 お問合せ:岐阜県美術館 TEL.058-271-1313
◆荘村清志・高木綾子 公開レッスン&ミニコンサート
場所/大垣市スイトピアセンター・スイトピアホール 13:30~15:15[無料]
出演/荘村清志(ギター) 高木綾子(フルート)
主催:サラマンカホール 共催:公益財団法人 大垣市文化事業団 
お問合せ:(公財)大垣市文化事業団 事業課 TEL.0584-82-2310

どちらも行きたい!けど、同時刻開催なんですね。ならば公開レッスンとミニコンサート、2本立ての方へ。

サテライトコンサートは、どちらも無料開催です。
要申し込み、100名限定。

申し込み先・・・大垣市文化事業団 TEL 0584-82-2310

ちなみに公開レッスンは 13:30-14:30 (各楽器2名)
ミニコンサートは 14:45-15:15

ということです。申し込み、急げ!







2014年9月13日土曜日

朴葵姫さんのギターリサイタル

ツイッターなどで気になっていた、朴葵姫(パク キュヒ)さんのギターリサイタルに行ってきました。⇒http://columbia.jp/kyuhee/index.html (公式HP)
会場は、大垣市スイトピアセンター音楽堂。

俗世の刺激に慣れきった耳には、始まりの第一音があまりに繊細でした。演奏会では当たり前の行為ですが、この音量だと更に耳を研ぎ澄ます必要があり、注意力を喚起されます。

誠実で抒情的な、女性らしい演奏でした。素晴らしかったです。描写の多様さは、ヴァイオリンなら弓でするように、彼女の右手がもっと自由に羽ばたく時が来るように感じました。

それにしても、今日はお客さんのスジがいつもと違いまして。男性が5割...強。葵姫さんが美しいこともありますが、クラシックギターの裾野って、とても広いようでした。

【プログラム】

D.スカルラッティ:ソナタK32、K178、K14
F.ソル:魔笛の主題による変奏曲 作品9
A.バリオス:フリア・フロリーダ、ワルツ第3番、大聖堂、最後のトレモロ

タレガ:アルハンブラの想い出
H.ヴィラ=ロボス:5つのプレリュードより 第2番、ショーロス 第1番、12の練習曲集より 第12番
E.ジスモンチ:水とワイン、パリアソA.ヒナステラ:ギター・ソナタ 作品47 (←猫パンチ奏法あり)

Youtubeに、私の好きなバリオスの『最後のトレモロ』がありましたので、貼っておきます。




クラシックギターは、ドイツで武満徹について卒論(今思い返せば、語学の壁と締め切りに追われ、支離滅裂だった…)を書いていた時、彼の素敵なギター曲に出会ったのがきっかけ。いわゆるタケミツサウンドと水墨画の余白のような緊張感に惹かれました。

入門編でオススメなのが、『ギターのための12の歌』。ビートルズや日本の唱歌など、聴きやすい曲が秀逸な編曲で親しまれています。その中の 「ミッシェル」 私は好きです。




2014年9月11日木曜日

発表会に出るということ

発表会に出演することに、大きなためらいを覚える人もいるでしょう。

レッスンだけで充分だという人、緊張(プレッシャー)というストレスを回避したい人、前にうまくいかなかったトラウマがある人…。色々ありますよね。

レッスン中にも繰り返しお伝えしていますが、発表会は品評会ではありませんから、誰かと比べる必要はありませんよ。

ただいつもよりじっくり「自分と向き合う」チャンスなのです。他の方が、どんな曲をどんな風に吹いているんだろう、という「出会い」のきっかけなのです。

今回出演された生徒さんは、皆準備の段階で、身体の使い方を含めた音作りや、技術的・音楽的な要素など、具体的によく取り組みました。

普段のレッスンの中ではなかなかやりきれないけれど、これらの生徒さんは、明らかに練習や仕上げの密度を詰めてこられます。そのようなレッスンは刺激に満ちています。つまり、発表会は普段の自分を少しだけストレッチする、そういう機会なのです。

初級の方にはハードルが高すぎる!とお感じになるかもしれません。独奏でなくても良いので、アンサンブル演奏に加わる、又は聴きに足を運ぶだけでも、新しい視点が見つかるはずです。

どうしても事情が合わなかった人や、持病が…、という人もいます。個々の事情ですから、理解はしています。ただ私は指導者として、個別の事情は汲み取るにしても、発表会に参加する有意義な点も、きちんと表明しておきたいと思います!



日本は、世界に類を見ないほど勤勉な国だと思いますが、同時にストレス大国だとも思います。だからなのか、世の中 instant で  easy になっていると思いませんか?チョチョっとやって、パパッと出すみたいな。ファスト・フード、ファスト・ファッション全盛。…栄養になるのかな?着崩れしないのかな?(もちろん、時にはお世話になることもありますが、最良の選択とは思いません。)

楽器の習得って、インスタントにはいかないのです。だから今までの自分が少しでもプラスに転じたと感じられた時、そこに深い喜びがあるのだと思います。音楽を作っていく愉しみ、自分を作っていく悦びとは、つまりそういうことなんじゃないでしょうか。



…近所のパチンコ屋さん、大繁盛してますけど。


【関連記事】

「葉っぱのフレディ」プロジェクト http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/06/blog-post_12.html

2014年9月9日火曜日

フルートの会 Klang 第9回発表会

2014年9月7日は、フルートの会 Klang、第9回目の発表会でした。

毎年地域の色々なホールを使わせて頂いていますが、今年は岐阜県図書館内にある多目的ホール。岐阜県図書館は美術館と並んで建っていて、緑豊かで気持ちの良いエリアにあります。

ホールの片面には大きな窓があって、その窓から青々とした樹々が、たっぷりの陽光とともに目に飛び込んできました。ブラインドを下ろすと音楽を閉じ込めてしまいそうで、ホールの利点を活かし、自然光のまま演奏することにしました。

村松崇継さんのEarthやボルンのカルメン幻想曲など、憧れの曲に手が届いた生徒さん。ヘンデルのソナタやドップラー、フォーレなどのレパートリーを、実直に準備された生徒さん。教員採用試験を終えて、突貫で準備を始めた生徒さん、色々です。

日々の生活にあって、多少の緊張を伴いながらステージを踏むというのは、容易いことではありません。各々が本番で実現できたこと、できなかったことがあるにせよ、真摯な演奏は聴いていて気持ちの良いものです。…もちろん充実した準備があって、そう思えるのですが。

指導者によっては、ドキドキ☆ハラハラしながら生徒さんの演奏を見守る先生もいらっしゃるでしょう。私の場合は、ステージに送り出した後は、生徒さんと伴奏ピアニストにお任せし、1人の聴き手になってしまいます。薄情・・・かな(笑)?

大きな窓の外に目をやりながら演奏を聴いていると、ヨーロッパにいた時のことを思い出しました。
「あ、いいな。心地良いな」と。

細部にこだわりながらレッスンしてきましたが、最終的にはそれで良いな、と。その心地よさのために生きてるんだよな、と思ったのでした。


それからもう一つ。

今回の会場は図書館内のホール。静けさを前提とする空間とは対極にある場です。静けさの中で、音は更に生かされるので、まずそのことを面白いと感じました。

なにより、図書館を利用された方の中に、ふらっと立ち寄られ、耳を傾けて下さった方々が何人もいらっしゃいました。そして「丁寧に」この会を分かち合って下さいました。「この会は定期的に催されていますか?」とお声がけ頂いた方も。嬉しいですね。

音楽専用ホールの利点は十分承知しながらも、その目的が特化しているために「開放的な」空間とはなりにくいのかもしれません。会場選びに対しても、色々な視点があります。

生徒さん方:まずは神経を休め、また新たな扉が開くのを楽しみにしていて下さいね!



P.S.
今年の全員合奏は、多久潤一朗さんが編曲された「真っ赤な太陽」。
2重奏なのに立体的で、簡単なボイパの要素も入っていて、とっても楽しい!フルートの曲でああいう groovy な曲は珍しい。多久さん、さすがのセンスです。


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2014年9月7日日曜日

はじめました

遅ればせながら、ブログを始めてみました。

生徒さんたちを始め、地域を中心としたフルートの交流の場となればと思います。

よろしくお願いします。