そ・れ・が
鷹野雅史(Max Takano)さんによるエレクトーンのコンサート。
Play on Passion '142014.9.28. / 岐阜県大垣市
【プログラム】
♪Field View
♪Spain
♪ラメント
♪STAGEAの名による序曲
♪ラプソディ イン ブルー
♪チェロキー
♪結
♪ハリー・ポッター
♪パイレーツ・オブ・カリビアン
♪アラジンより
♪レ・ミゼラブル
♪アナと雪の女王より ~アンコール~
楽しかった~♪ 大好きなチック・コリアの『Spain』でキレの良いリズムに釘づけになり、『STAGEAの名による序曲』はSTAGEAを階名(♭ミシラソ~ミラ~)読みをして、そのモチーフが展開されたカッコ良いオリジナル曲でした。バッハやシューマンみたいなアイデアですね。
現在のSTAGEA(ステジア)は、なんと1400種類の音色が可能なのだとか。古今東西の楽器だけでなく、人の声(どうやらしゃべることもできるらしい)やコーラス、自然界の音や動物の鳴き声など、効果音の要素も多彩なようです。鷹野さんはステジアを開発されたお一人だと聞きました。楽器の事、知り尽くしておられるんですね。
フルートという1つの楽器を深めていくのも道なのでしょう。しかしSTAGEAは、各楽器の奏法や様々な音楽的スタイルを知り、ステジアの無限の機能を知りつくし、それらを自在に統合していく、本当に素晴らしい楽器だということを改めて知りました。とても羨ましくもありました!
それにしても、鷹野さんのフットワークは特筆もの。足ペダルの機能が向上したために、曲によっては手で弾くようなレガート感が必要とされるようです。足のグリッサンド(音を滑らすように流れるように演奏する奏法)、美しかったです。
実は、エレクトーンは人間と機械のやっている境界が曖昧だから・・・なんて思っていたのです。つまり、大変な事は機械がやってくれるんでしょっていう。でも改めて、鷹野さんのような圧倒的な音楽的ビジョンあっての楽器、ということがよく分かりました。
フルートは旋律楽器ですから、音楽全体を立体的に見渡すことがとても大切ですね。伴奏のパートも自分の音楽の一部。日頃から、フルート以外の音楽(室内楽やオーケストラ、ピアノ等)にも親しむと良いでしょう。
もともと母がエレクトーンを教えていて、子供の頃は松田昌さんのサマータイム(特にベースライン)にシビレたりしてたなぁ。(その音源Youtubeで探してみたらありました!しかもカセットでw 80年代っぽい♪)
鷹野さん、ドイツ帰りだと仰っていました。ミュンヘン郊外の Bad Aibling で、『Das Tastenfestival (=鍵盤の祭典)』というイベントに招待されていらしたとか。ドイツでは、エレクトーンは年配の方に好まれる事が多いようです。ドイツ人は電気音をあまり好まないように思いますが、日本の楽器として認知されると良いですね。
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