2014年9月7日は、フルートの会 Klang、第9回目の発表会でした。
毎年地域の色々なホールを使わせて頂いていますが、今年は岐阜県図書館内にある多目的ホール。岐阜県図書館は美術館と並んで建っていて、緑豊かで気持ちの良いエリアにあります。
ホールの片面には大きな窓があって、その窓から青々とした樹々が、たっぷりの陽光とともに目に飛び込んできました。ブラインドを下ろすと音楽を閉じ込めてしまいそうで、ホールの利点を活かし、自然光のまま演奏することにしました。
村松崇継さんのEarthやボルンのカルメン幻想曲など、憧れの曲に手が届いた生徒さん。ヘンデルのソナタやドップラー、フォーレなどのレパートリーを、実直に準備された生徒さん。教員採用試験を終えて、突貫で準備を始めた生徒さん、色々です。
日々の生活にあって、多少の緊張を伴いながらステージを踏むというのは、容易いことではありません。各々が本番で実現できたこと、できなかったことがあるにせよ、真摯な演奏は聴いていて気持ちの良いものです。…もちろん充実した準備があって、そう思えるのですが。
指導者によっては、ドキドキ☆ハラハラしながら生徒さんの演奏を見守る先生もいらっしゃるでしょう。私の場合は、ステージに送り出した後は、生徒さんと伴奏ピアニストにお任せし、1人の聴き手になってしまいます。薄情・・・かな(笑)?
大きな窓の外に目をやりながら演奏を聴いていると、ヨーロッパにいた時のことを思い出しました。
「あ、いいな。心地良いな」と。
細部にこだわりながらレッスンしてきましたが、最終的にはそれで良いな、と。その心地よさのために生きてるんだよな、と思ったのでした。
それからもう一つ。
今回の会場は図書館内のホール。静けさを前提とする空間とは対極にある場です。静けさの中で、音は更に生かされるので、まずそのことを面白いと感じました。
なにより、図書館を利用された方の中に、ふらっと立ち寄られ、耳を傾けて下さった方々が何人もいらっしゃいました。そして「丁寧に」この会を分かち合って下さいました。「この会は定期的に催されていますか?」とお声がけ頂いた方も。嬉しいですね。
音楽専用ホールの利点は十分承知しながらも、その目的が特化しているために「開放的な」空間とはなりにくいのかもしれません。会場選びに対しても、色々な視点があります。
生徒さん方:まずは神経を休め、また新たな扉が開くのを楽しみにしていて下さいね!
P.S.
今年の全員合奏は、多久潤一朗さんが編曲された「真っ赤な太陽」。
2重奏なのに立体的で、簡単なボイパの要素も入っていて、とっても楽しい!フルートの曲でああいう groovy な曲は珍しい。多久さん、さすがのセンスです。
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図書館での発表会、窓の外には緑がいっぱいで爽やかな気持ちで演奏できました♪
返信削除初めはまばらだったお客さんも後半にはたくさんの人が聴きにきてくださって嬉しかったです。
来年の発表会も楽しみです♬*
ありがとう。今回のカルメン、とても丁寧に練習したと思います。カルメンという魔性の女性の気持ちが分かる時がくるかしら…。分かったら実生活が大変なことになっちゃうかもね!
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