2015年12月24日木曜日

2015 Frohe Weihnachten / Merry Christmas

穏やかなクリスマスをお過ごしください。
Frohe Weihnachten und einen guten Rutsch ins neue Jahr.
Merry Christmas to you.

音楽を通じ、フルートを通じ、それからドイツ語を通じて触れ合えた、すべての皆さま。
今年も1年、ありがとうございました。



教室の生徒さん方には、暮れにかけ温かいお言葉や、身に余るお心遣いを頂戴しました。

クリスマスムードはほとんどゼロ…です。
でも12月は、やっぱりそういうこと…誰かとつながっていると思えること…が特別なのかも。
何かと慌ただしい時期ではありますが、心穏やかな年末でありますように。

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A magnificent gift / Mahler Adagietto

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2015年12月19日土曜日

上野星矢氏レッスン in 岐阜

昨日(12月18日)、岐阜市のサロンドルチェさんで、
若手フルーティスト上野星矢さんの非公開&公開レッスンとミニコンサートがありました。

教室からもお2人、非公開のレッスンを受講させて頂く機会に恵まれました。


Aちゃんは、ボルヌの『カルメンファンタジー』を。
上野さんは彼女の憧れの人。(ご覧の通り?)オメメをキラキラさせながらのレッスン☆でした (^^ゞ コラー?!

彼に限らずですが、プレーヤーさん達というのはやはり見上げるような憧れの存在であり、「どれだけ歩んで行っても、この道で大丈夫だよ」と示して下さるガイドであり、その憧れと確信によって、日々の私たちを豊かにしてくれる、そんな存在なんだな、と改めて思いました。

Aちゃんのレッスンは、主にテクニカルな音型をどのように歌い込むか、という内容。



Fさんは、サン=サーンスの『ロマンス』を。

口腔内のスペースと音作り、音と音をつなぐヴィヴラートのあり方、
運指や跳躍など技術的に難しいところは、「先ず気持ちを落ち着かせ、冷静に」さらうことなど、メンタルなあり方を含めてのアドバイスでした。


上野さんの歌うようなフルートは、文字通り音響的にも音楽的にも「歌う」ことから始まっていますね。やっぱり「歌を忘れた笛吹き」になってはいけないのだ♪

末筆ながら、このような機会を提供して下さったムラマツ楽器名古屋様、音楽への愛情を持って地域の音楽文化を紡いでおられる、サロンドルチェ様のご尽力にも、感謝したく思います。

お2人さん、お疲れさまでした。
教室の皆さんも、音楽というこの「知的な遊び」を、ますます楽しんでいきましょう。



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上野星矢 FLコンサート@サラマンカホール
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ジャン・フェランディス氏 公開レッスン 
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自然体の作り方
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発表会に出るということ
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フルート教室のご案内
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アンサンブルレッスン(中級)
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2015年12月14日月曜日

Fernweh ~遥かなるところへの憧れ

この時期、ドイツのことを懐かしく思い出す。

とりわけ、その冷たく冴えた冬の空気のことを。

夜の10時半に大学が閉まって、練習室の鍵を守衛に預ける。
校舎の重い扉を押し開けると、凍てつくような澄んだ外気が体を巡る。
それが1日を終えた安堵と共に心地良い。

オレンジ色の街灯や、
ベルリンの地下鉄の、あの鉄くさい独特のにおい。

…そしてクリスマスの近づくこの時期、
ドイツの街は、ますます音楽と切り離せない。

コンサートホールや劇場、街の教会では
クリスマスならではの演目が増える。

石造りの教会などは暖房が無いから、足下からシンシンと冷え込む。
ただ教会でのコンサートは、音響もその建物のしつらえも、
そこでしか醸し出せない雰囲気があって、それがまた良い。

Es war gestern schon der 3. Advent.

…当時は無自覚に接していた、カタチではないもの。
それはおそらく、生活そのもの。

『Fernweh (フェルンヴェ―)とは『Heimweh (ハイムヴェー)』ー英語で言う”homesick”ーの反対語である。
「遥かなるところへの憧れ」と訳すらしいが、「Weh」というくらいだから、遠くにあって手にし得ないという意味で、心の痛みを宿している。
あ、そうか。「感傷」と「憧れ」は表裏一体なんだ。


そんなことを考えていた折、偶然にも友人がくれたあるもの。


ベルリン・フィルのデジタルコンサートホールのクーポン券。

ベルリン・フィルは、定期公演をライブでネット配信しているが、ライブとなると時差の関係上、日本で視聴するのは難しい。大抵は朝方4時ころの公演になるから、ほとんど現実的ではない。

ただ、これまでの配信はアーカイブでも見られるようになっているから、友人が譲ってくれた券はそれに充てることが出来る。

折しも、指揮者のアーノンクールが86歳という年齢を理由に、引退表明した。
アーカイブではそのアーノンクールの近々の演奏も聴けるようであるから、
クリスマスの頃には、少しはベルリンに行った気になって、愉しもうと思う。

ありったけの五感の記憶をたどりながら。

2015年12月5日土曜日

アンサンブルレッスン

12月。今年最後の月になりました。

年賀状やクリスマスカードの準備、場合によってはお歳暮や忘年会など。
この時期は、旧交を温めたり、周りにいる人たちと関係を確認し合ったり、
そんなことに心を砕く時期なのかもしれません。

Jetzt kommt es gleich der 2. Advent
さて今年のアンサンブルレッスンも、次回12月11日(金)を残すのみ。

現在練習している曲は、

ハイドン / アレグロ・ジョコーソ (FL3)
田嶋勉 / 3つの詩的憧憬  (FL3)
村松崇継 / 生命の奇跡  (FL4)

などです。
どの曲もタイプは違いますが、フルートの豊かな重なりが感じられる、とーーってもステキな曲です♪
曲は知らなくても大丈夫!
新しいレパートリーに出会いたい方、是非一緒に楽しみませんか?

アンサンブル クラングでは、そんな素敵な音楽を分かち合えるお仲間を歓迎します。
どうぞお気軽に練習をのぞきにいらして下さいね。

練習場所は、JR東海道線「穂積駅」徒歩5分。
駐車場もあります。詳細は↓
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生命の奇跡 / Libera

Ich wuensche euch die schoene Weihnachtszeit !


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生徒さんの声 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page_2.html

2015年11月27日金曜日

がんの養生ライブ

来たる日曜日、

「がん克服の養生戦略!」&癒しの演奏

という会にて、演奏させて頂きます。


共演する高田理恵先生は、岐阜県大垣市で漢方を中心とした薬局を営んでおられ、生活習慣病やがんの症状に対して、適切な漢方薬や民間薬、そして日常生活から少しづつ体質改善をはかるための「養生」についてアドバイスをされています。

私も、りえ先生のがん養生のお話しをうかがったことがあります。
日常生活における生活のあり方、食のあり方、心のあり方について、分かりやすく実践しやすいお話しでした。
実のところ、りえ先生ご自身も患者の側でいらしたのです。

地域のみならずご講演も多く、ラジオやSNS等でも、活発な情報発信をなさっておられ、全国から相談が寄せられるそうです。


そんなりえ先生は、本当に受け止め上手。(心理カウンセラーのなせる業?)
一緒に演奏していても、その場の音や呼吸を聴いて、コミュニケーション上手です♪

あ、りえ先生、ご趣味でフルートを演奏されるのです。

シビアな現実に向かっておられるがん患者の方々に、西洋医学とはまた違った視点からお話しがあった後で、少しリラックスして頂けるよう、2人でミニライブのかたちを取ります。


今回は30代、40代のお若い患者の方が多いとうかがっています。

音楽は心に作用し、ポジティブな心のありようは、身体に効く…

より良い心のありようや、心への働きかけは、
前向きな実生活のために欠かせないもののように、この頃改めて思うのです。

コフラーさんのマスタークラス

過ぎ行く毎日の中で、特別にヴィヴィットで幸せな日があるものですね。

昨日は、ムラマツ名古屋店にてミヒァエル・マーティン・コフラーさんのマスタークラス(の通訳)
ミュンヘン・フィルの首席FL奏者で、お目にかかるのは2度目です。

現在ミュンヘン・フィルは指揮者のゲルギエフとアジアツアーを行っており、台北→ソウル→大阪→名古屋→仙台→東京を回っています。
(名古屋公演は、ピアニストの辻井伸行さんとの共演を含むプログラムですが、コフラーさんは後半のブルックナーのみの出演。)

午前中大阪から到着され、4人のレッスンをパワー全開で行い、GP、本番と言うのですから、驚異的です。
…が、名古屋のみにあらず、どこの都市でもそんなペースなようでして。

私の何倍生きているんだろう?(^^ゞ

Herr Michael= Martin Kofler、Solo Floetist von Muenchener Philharmoniker

レッスンでは実によく歌い、よく吹かれます。
伴奏パートを終始歌ったりされます。

彼の奏法や音楽は、強く「歌」と直結していて、また歌うことで受講生さんたちを鼓舞しているのも感じられました。愛あるお方です。

そしてその演奏は…

一言でいうなら、Breathtaking. (=はっと息をのむほど素晴らしい)
一点の曇りもない磨き抜かれた奏法で、その場に生じる音楽を極めるのです。
フォルミザーノ氏のレッスンでも感じた、トリハダものの感覚。

その演奏には常に喜びがあり、幸福感があり、風格があり、エレガンスがあり、メランコリーがあり、歌があり、詩があり、und,und,und...

至福の時間でした .☆。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+☆


モーツァルトなどの細かく軽やかなアーティキュレーションは、明瞭にしゃべったり、歌ってみるようとのご指示。横隔膜の支えと舌との関係を仰っています。
ダブルタンギングの「裏」の発音(kとかg)を鍛えること。
音程の跳躍や、ダイナミクスのコントロールは、口腔内の母音の差異(オとイ)で捉えること、等々。

アンブシュアは鋼のようにびくともしないかと思えば、お餅のように柔軟だったなぁ。

備忘録として残しておきます。

ムラマツ楽器 名古屋店様、貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
12月はフェアがありますので、皆さんもどうぞお運びくださいね♪


余談ですが、父の蒐集の中にあったチェリビダッケ+ミュンヘンフィルのCD。
1989~1995年のライブ録音。
コフラーさんが吹いているものもあるようですが、ご本人はあまり覚えていらっしゃらなかった…(^^ゞ


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2015年11月25日水曜日

あ、フレディが♪

おるっ ♬  ^m^
晩秋ですね。今週末は早くもアドヴェント。

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2015年11月22日日曜日

パユ氏から神戸市長への手紙

存続の危ぶまれた、神戸国際フルートコンクール。
これまで神戸市が負担してきた実施に必要な5000万円のうち、4200万円が寄付で賄われ、その他企業協賛や入場料等の収入により、さしあたって2017年のコンクール実施の見通しがついたというニュースがありました。

コンクール存続に当たり、このコンクールにおける優勝者の1人、エマニュエル・パユ氏が、神戸市長に宛てて手紙をしたためました。

パユ氏の提言のみによって事が動いたとは思いませんが、パユ氏が「人間」にとっての、或いは「一般社会」にとっての、フルートの存在意義を語っておられ、心惹かれました。

同時にこのコンクールに挑戦する奏者にとっても、主催する神戸市にとっても、win×win、つまり双方に利益があるやり方を提案していることも、実践的かつ建設的だと感じます。

このように、音楽だけでなく、その音楽活動を通じて得た、社会に発信すべき「言葉」を備えた音楽家の存在は、ましてや力強く感じられますね。

以下はパユ氏が神戸市長に宛てた手紙。
恐縮ですが「神戸国際フルートコンクール応援団」のサイトより、コピペさせて頂きました。


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≪神戸国際フルートコンクール応援団 サイトより≫

エマニュエル・パユから神戸市長への手紙

http://ameblo.jp/kifc-supporters/entry-12016310364.html  (日本語訳)
http://ameblo.jp/kifc-supporters/entry-12016310364.html (英語原文、original text in English)

親愛なる神戸市長

私はフルート奏者のエマニュエル・パユと申します。1989年の第2回神戸国際フルートコンクールにて一位入賞、1992年の第53回ジュネーヴ国際コンクールにて一位入賞、1992年からベルリン・フィルハーモニック・オーケストラで首席奏者を務める傍ら、2007年から2010年まではベルリン・フィルハーモニックの委員を務め、また1995年からワーナークラシックの専属ソロアーティストをしております。

このたび、神戸市が神戸国際フルートコンクールの支援中止を検討しているというニュースを知りました。記事によると、コンクールの意義や権威、歴史については認めつつも、市民からの認知度が低く、還元率が低いとの理由によるとのことです。

このご判断に対し、まったく異なる考えをいくつかお伝えしたいと存じます。

ベルリン・フィルの委員を務めたことで、私はいろいろな会議に出席し、偉大な音楽家や、ベルリン市長、ドイツ大統領といったすばらしい政治家の方々と同席する機会を得ました。それは、各市町村には予算の均衡をはかるために努力しなければいけないという厳しい現実があるということ以上に、すでに有効であるものを「削減」してしまうと、結果は建設的でも合理的もなく、悲惨なものになってしまうということを知る機会でもありました。また私は、1993年からフランス南部のサロン-ド-プロヴァンスで夏の音楽祭を開催しています。何度も選挙が行われ、そのたびに新しい政治家が選ばれるのも見てきました。しかし彼らは全員、サロン-ド-プロヴァンス市が市場や広告に費用を投じても、この音楽祭ほど好感度が高いイメージは作れない、あるいは他の既存組織に投資をしても、これほど芸術性、注目度ともに高いものは得られないということを、非常に短時間で認識し、理解してくれました。神戸国際フルートコンクールが神戸にもたらすものも、こうした例と同じではないでしょうか。

神戸国際フルートコンクールは、いわばフルート界のワールドカップのようなものです。世界中から最高レベルの若い奏者たちが4年ごとに集まって、この誉れ高きコンクールで競い合うのです。4年ごとというのはオリンピックやサッカー・ワールドカップと同じで、優秀な人々が新しく育つに足る、かつ入賞者が市場にあふれてしまうことがない、ちょうどよい周期です。

笛を吹くという行為は、世界のどの文化にも、そして特に日本の文化に、深くしっかりと根を下ろしています。実際に、私たちが現在使っているフルートは、単なる輸入品や欧米の楽器ではありません。ムラマツフルートが最初に作られたのは、今から90年以上も前の1923年、故村松孝一氏の手によるものでした。今日、世界で生産されるフルートの50%以上が「メイド・イン・ジャパン」です。現代のフルートは「笛」族のもっとも進化した形態であり、尺八や法竹、篳篥、楽笛、高麗笛、龍笛、能管、篠笛、神楽笛、明笛、清笛など、まさに日本の伝統に不可欠な笛族と同属なのです。

世界中のありとあらゆる文化において、最古(約4万年前)の楽器はハープ族、そして笛族です。文化や音楽を意識した場面であってもなくても、笛は力強く、心霊的で、踊りへと誘う魅力で、人々に影響を与えてきました。インドのクリシュナ神、南アメリカのインカ族、トルコやエジプトのネイ笛、中国の宋朝……、人類がはじまって以来、笛の力が影響を与えた事例を少し挙げてみるだけでも、これだけになります。

神戸国際フルートコンクールは国際コンクールの中でも上位に位置づけられ、ジュネーヴ・コンクール(75年前に設立)、ミュンヘン・コンクール(65年前)、モスクワのチャイコフスキー・コンクール(57年前)、ブリュッセルのエリザベート王妃国際コンクール(75年前)とともに、そのときどきの最優秀演奏者たちを選出してきました。今年、神戸国際フルートコンクールは30周年を祝し、消え行くのではなく、円熟期に向けた発展をめざすべきです。4年ごとに新たに才能の持ち主たちを見いだすということは、いわば新たな風を、国際社会の新たな親善大使たちを得るに等しいことです。

ぜひともこれを機に、さらに大きな「神戸からのメッセージ」をご検討いただけませんでしょうか。神戸国際フルートコンクールが過去30年間に築き上げた意義や権威や歴史を、さらに他の領域で利用し、神戸のすばらしさを日本国内外に知らしめるのです。すなわち、フルートコンクールの合間となる年に、他のコンクールを行うのです。フルートや音楽に関係したものである必要はなく、「トップ中のトップ」に栄冠を与え、彼らがプロフィールに神戸市の名前を刻むことを誇りとし、そして神戸の市民が誇りとする、そういう企画をご想像ください。関係スタッフの作業は毎年同じようなものになるでしょうから、最適化されて合理的ですが、一方で、毎年まったく異なるプロジェクトですから、神戸の名前がいろいろな形で前面に打ち出されることになります。

私がはじめて日本を訪れたのは1989年、このコンクールを受けるためでした。私の将来性と神戸国際フルートコンクールのレベルとを認めたフランス政府が、旅費を援助してくれました。これが私にとって最初の、そして最良の、日本の人々との接点です。日本の人々と文化を知ることとなった関西地方、特に神戸に対する特別な想いを、私はこれからもずっと心の中に抱き続けるでしょう。その後も何度も神戸を訪れ、懐かしい文化ホールや、新しくてきれいなハーバーランドのホールで演奏会をしています。

第2回神戸国際フルートコンクールで一位となったことで、私は国際的に認められてキャリアをスタートさせました。コンクールの各回で選ばれた人々が、それぞれの世代のトップ奏者として確立しています。神戸コンクールで優勝したからこそ、私は有望な新星フルーティストとして日本で認められ、ジャン-ピエール・ランパルと同じマネージメントでリサイタルツアーを行うことになりました。それからと言うもの、少なくとも年に一度はソロやリサイタル、音楽祭で、また協奏曲や室内楽、あるいはオーケストラの演奏旅行で訪日しています。満員のお客様をお迎えする演奏会では毎回、神戸にご縁があることを誇りとして、プロフィールに神戸国際フルートコンクールの名を刻んでいます。

市長閣下、そしてすべての音楽を愛する皆さま、誇り高い神戸市民一人一人の皆さま、日本、そして世界のフルーティストの皆さま、フルートを教え、あるいはフルートを学ぶすべての皆さまに、神戸と神戸市民が大切にしている最高品質を世界に強いメッセージで発信する一つとして、私は神戸国際フルートコンクールの支持を呼びかけます。この類稀なるすばらしい都市、神戸の未来のために、その方法を示すことが貴殿の使命だと考えます。

貴重なお時間をいただき、申し訳ありません。しかし、もしこの手紙を最後までお読みいただけましたなら、これが私にとって、そして私が属している世界にとって、とても重要な問題だからこそ時間をかけてこの手紙をしたためたのだということを、信じていただきたいと存じます。

心からの敬意を持って
エマニュエル・パユ

バーデン-バーデンにて
2015年4月6日

≪関連リンク≫
神戸国際フルートコンクールに関する、今後の方針
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2015/11/20151120073001.html

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ブラウ×パユ対談
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エミリー バイノンさん公開レッスン@植村楽器
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2015年11月21日土曜日

ようこそ「クラング」へ ♪ / 基本の呼吸法

このところ、新規生徒さんの入会が続きました。

ようこそ、フルートの会「Klang クラング)」へ (^o^)/
そして、素晴らしい音楽の世界へ。

皆さん、フルートを音楽を心から愉しんで下さると良いなぁ、と願っています。


「どんな方が入会されているのだろう?」と…思わんでもないでしょう?
簡単にご紹介してみます。
♪Tさん
子育て真っ最中のママ。高校生の時にフルートをなさっていたとかで、カンも耳も良く、グングン進化中。

♪Tさん
お仕事をリタイアされ、フルートを取り組み直そうと、こちらの教室にいらして下さいました。呼吸法が変われば、安定した音作りだけでなく、心身共に良い影響があると思います。

♪Rちゃん
教室地元の中学1年生。(校内選抜をクリアして)アンサンブルコンテストに参加したい!とのことでご紹介を受けました。アンブシュアがきれいなので、呼吸法、基礎練習をしっかり整え、日々の部活に活かせると良いですね。

♪Iさん
お子さんがクラリネットを吹いておられるのをきっかけに、楽器に興味を持たれたそう。体の使い方や呼吸が自然で、体験レッスンでもアッサリ音が出て、12月からフルート吹きのお仲間になります。

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さて、フルートを手に取る前に、もっとも大切なコト。
それは1にも2にも「呼吸」ですよね。
私たちの身体から発せられる「息」こそが、フルートを奏でる原動力になっています。

先のブログでご紹介したエミリー バイノンさんが、ウォーミング アップとしての呼吸法を簡単に説明している動画がありますので、ご紹介します。(英語ですので、概要だけ訳しました。)


≪0"13≫
私が一連の練習を始める前に行っている、呼吸の練習をご紹介します。

フルートを手に取る前に、私たちの楽器である「身体」をウォームアップし、楽器を吹くのに最適な状態にするための練習です。

≪0"38≫
楽器を吹く際「息を吐く」という行為は、アクション(=能動的に行っていること)であり、「息を吸う」時は、(受動的かつ)リラックスした状態です。

≪0"52≫
「ブレスを取る」という言い方をされますが、「ブレスのために何か特別なことをしなきゃ!」と勘違いしがちです。特別に何かしようと思わなくても、リラックスしていた方が効率が良いのです。

息をしっかり吐くことができれば、より良く吸うことにつながってくるからです。

≪1"13≫
ここにご紹介するのは、最も基本的な呼吸の方法です。

息の通り道であるのどや胸、そして肩が緊張したり閉じたりしないで、自然にして(開けて)おいて下さい。これらの場所は、音が反響・共鳴する場所でもあるのです。

≪1"30≫
息を吐いてみます。吐ききった後、リラックスしていることがポイントです。お腹を緩めれば、息は自動的に入ってきます。

吐いている最中に、胸部がしぼんで下がらないよう(=閉じないよう)、気を付けて。


≪2"12≫
「吐く息がもうない」時点に差し掛かったら、お腹(=横隔膜)を緩めず、3秒待ってみて下さい。それから横隔膜に「緩んで良いよ」という指令を送るのです。緩めば、息は入ってきます。

この練習を、繰り返し行ってみて下さい。

*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*

エミリーさんは、ヒザに負担を感じる前はジョギングをされていたこと、現在はヨガをなさっていると仰っていたこと。
メモがてら、追記しておきます。


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ロングトーンのススメ①

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2015年11月18日水曜日

岐阜のモネの池

近頃話題になっている、岐阜県関市板取にあるという、通称 『モネの池』
皆さんはご存知ですか?

写真の得意な友人Kさんが、実際に脚を運ばれてFacebookに写真をアップしておられ、
あまりに素敵だったので、こちらでもご紹介してみます。

It's called Monet's Pound located in Seki-City, Gifu /  a photo of my friend K
場所は…

岐阜県関市板取下根道上448番地
根道神社 の脇。
サイトから拝借


池の水は湧き水で、透明度が高いのだそう。

肉眼でもこのように見えるそうですが、人間の眼は視野が広いため、周辺の余分な情報も拾ってしまうのだとか。
このように写真に収めると、「切り取りの効果」で、なお美しいのですね。


動画もありました。


初夏の早朝…なんて、素敵だろうなぁ。
何か耳にも届いてきたりするんだろうか…♪

是非行ってみたいです。


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自然は最良の作曲家
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2015年11月12日木曜日

エミリー・バイノンさん 公開レッスン@植村楽器

一昨日は、エミリー バイノンさんのマスタークラスでの、レッスン通訳でした。

アルタスフルートの youtube で、演奏スタイルやお人柄を、ある程度想像して向かったのですが…エミリーさんは実際、

D-Dur みたいな方 !! 
明るくて、キラキラ☆イキイキとして、揺るぎなく。

…久しぶりにスモーカーの笛奏者で、ちょっと意外ではありましたが… (^^ゞ


受講された音大生さんからは、「少しでも吸収したい!」という真剣な気持ちが伝わってきて、清々しい。
レッスンの反応も早く、45分の中で密度の濃いレッスンをして下さいました。

私の役目は、この知恵と感性を備えた素晴らしい音楽家と、熱意に溢れる学生さんを仲介すること。
同時に私自身、直近でたくさんのことが学べる、素晴らしい現場。

植村楽器さんのFBより、お写真拝借

ッスン自体は、音楽がそうであるように導く」、オーソドクスなレッスンだと思います。

和声の変化に基づいたフレーズメイキング、(特に「アッポジャトゥーラ!」を連呼されていました)
などなど…。
個々の例は挙げればキリがありませんので、生徒さんにはレッスンの中でお話しする機会もあるでしょう。


全体を通じて思うのは、楽譜を読む視野(=楽曲分析する際の構成力)が広いなぁ、ということ。
近視的な楽譜の読み方では、音楽の流れや立体感、空間性を失ってしまい、イメージも持ちようがありません。
分かっているつもりでも、まだこの先があったか…と思わされることも。


ところで、↓で語っている通り、エミリーさんはアルタスPS1707+ラファンの頭部管のユーザー。


私もヘッドはラファンを使っていますが、より良いものを探しているので、参考になりましたし、「やっぱり次もラファンだなぁ」、という思いも強くなりました。

既存のフルートに、サムポートを始め色々な器具を装着してカスタマイズされていました。
より良い響き、より安定した快適な奏法のため、今は色々な工夫があるのですね。

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ジャン・フェランディス氏 公開レッスン
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2015年11月9日月曜日

恩返しの公演 ~神戸国際フルートコンクールに寄せて

明日(というか、もう今日ですが)は、ロイヤル・コンセルトヘボウ首席fl、エミリー・バイノンさんのマスタークラス。

神戸国際フルートコンクールの存続に関し、神戸新聞に彼女の記事がありましたのでご紹介します。

フルートコンクール、補助金打ち切り。
入賞者ら4人、恩返しの公演へ。

神戸市が補助金打ち切りの方針を固めた「神戸国際フルートコンクール」の存続を応援するコンサートが10日、同市東灘区住吉東町5の同区民センターで開かれる。欧州の名門オーケストラ「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」(オランダ)から、同コンクール入賞者ら4人が出演。恩返しの“里帰り”公演となる。(松本寿美子)
 同コンクール存続を求める市民グループ「存続を希(のぞ)む会」が主催。同管弦楽団は欧州三大オーケストラの一つで、同コンクールから巣立ったフルート奏者が所属する。今回は、第4回1位のケルステン・マッコールさん、第3回3位のエミリー・バイノンさん、第8回セミファイナリストのジュリー・ムーランさん、同楽団アカデミー研修生ジョセフィーヌ・オレックさんが出演する。
 ムーランさんが出場した際、同会代表の竹田レイ子さん(68)=同市須磨区=がホームステイを受け入れた縁で出演を依頼。日本ツアーに合わせ、無償で神戸に駆けつけることになった。
 当日は、竹田さんの次女でピアニスト竹田景子さんも出演し、「フルートとピアノのためのソナタ」など7曲を奏でる。子どもたちとの共演も計画中だ。
 同コンクールは、主催する市が開催費の約8割にあたる補助金約5千万円を打ち切る方針を固めた。竹田さんは「今後どう立ち上がっていくかが問われている。存続に向け、まずはコンサートを成功させたい」と語る。
 ムーランさんは「温かな竹田家で過ごした神戸の日々を忘れることはない。補助金打ち切りがコンクールの廃止につながらないことを祈っている。コンサートがその力になりますように」とメッセージを寄せた。
 午後6時半開演。前売り2500円、小学生以下千円、当日券の販売はなし。4歳以下は入場不可。収益は同会が募る同コンクールの市民基金に充てる。同区民センターTEL078・822・8333
2015.11.3. 神戸新聞

(リンクが切れるかもしれないので、テキストをコピペしました。)

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パユ氏から神戸市長への手紙

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アンサンブルレッスン(中級)

この頃のこと

この秋は、朗読とフルートアンサンブルの発表会に続いて、通訳仕事、本番(ライブ)、日々のレッスン等、目先の仕事が次々と変わっていきます。

また先週末、実家では親鸞聖人750回忌の法要を勤めましたが、こちらも想像を上回る大きな事業でしたので、両親が無事やり遂せたことに安堵しています。


さて、今日(=もう昨日ですが)は久しぶりに雨の週末。
これから一雨ごとに秋が深まっていきますね。

昭和音楽村の水嶺湖

かねてから「和音」についてもっと知りたいと思っていて、少しずつですがジャズ理論を勉強し始めています。
その先生にお誘いを受けて、今日はジャズライブで数曲ご一緒させて頂きました。

@リストランテ アルペジオ

ジャズ…と言っても、人前での即興演奏はまだまだ修行足らずで…。
いわゆるインプロの部分は事前に作りましたが、時間のかかること (^^ゞ

早く、聴こえてくる音にスラスラ反応できるようになりたいなぁ。
でも楽しかった♪

この頃はこんな日々です。

2015年10月28日水曜日

トリフォノフのリサイタルへ

目下見守り続けている(!?)気鋭のピアニスト、ダニール・トリフォノフ (24) の京都リサイタルへ…♪♪

…家の都合で行けなくなった (ToT) という、哀しい更新です。

プログラム、キャパ200名という贅沢な青山バロックザール、秋の京都…。
色々と楽しみにしていたのに、残念至極☆

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慰めに、友人が教えてくれた『スカルラッティのソナタ』、貼っておこうっと。
磨き抜かれて一切の無駄がなく、音楽の本質だけ残ったような演奏。
音色はいつものことながら、このアーティキュレーション…なんて美しいんだろう。
トリフォノフ、この時まだ20歳だったのですよね。

Scarlatti, Sonata d-moll L.108 Daniil Trifonov / @2011 Rubinstein Wettbewerb

もう1曲、印象に残ったトリフォノフのオリジナル曲『ラフマニアーナ』より
ショパンやリスト、ラフマニノフ等、作曲と演奏が分化されていなかった時代を彷彿とさせます。

Trifonov, Rachmaniana 1.Andante Improvizato & 5. (without Indication)

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ダニール トリフォノフ 2014 神戸
http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/10/2014.html

パスカル・ドヴァイヨン×村田理夏子 ピアノデュオリサイタル
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/04/blog-post_12.html

なぜピアノを習うの?(記事)
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/03/blog-post_13.html

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2015年10月12日月曜日

エミリー・バイノン / 上野星矢 公開レッスンのご案内

この地域で近く予定されている、公開レッスンのご案内です。

【エミリー・バイノンさん (オランダ ロイヤルコンセルトヘボウ首席FL) 公開レッスン】

2015年11月9日(月)18:00-21:00 ※レッスンのみで、コンサートはありません。
植村楽器 2Fホール / 名古屋市千種区内山 1-1-10
地図:http://www.uemura-gakki.com/shopinfo

◇受講生は愛知県芸、名古屋芸大、名古屋音大、京都市芸の学生さん4名。

◇受講曲目:タファネル / 魔弾の射手の主題による幻想曲、モーツァルト / D-Dur コンチェルト、ムチンスキー / ソナタ、ボザ / イマージュ

◇聴講料 2000円

◇主催:(株)アルタスフルート / (株)グローバル
◇共催:(株)植村楽器

◇レッスン通訳は、私がさせて頂くことになりました。(英語)

※席数が少ないので、聴講希望の方はお早めにお申し込みください。(当教室の生徒さんは、私の方までご連絡下さい。)


PCはClickで拡大します

Click!

【上野星矢 公開レッスン+ミニコンサート】

2015年12月18日(金)18:00 公開レッスン / 20:00 ミニコンサート
サロンドルチェ / 岐阜市金園町2-4

◇受講生は、今のところ中高生も対象にされるそうです。

◇受講曲目:未定

◇聴講料 2000円

※席数が少ないので、聴講希望の方はお早めにお申し込みください。(当教室の生徒さんは、私の方までご連絡下さい。その他の方は、ムラマツ楽器名古屋店まで。)

上野星矢氏
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2015年10月11日日曜日

日独文化交流

お久しぶりの更新となりました。

10月の初旬からしばらくドイツ語のお仕事で、日独文化交流のお手伝いでした。
ドイツの方はとても旅慣れていて、非常に豊かな観察眼と旺盛な好奇心を備えていることに、改めて驚きを感じます。

ちなみに、「夏休みはどこで過ごしたの?」と問うと…
「カンボジア」とか「エクアドル」とか「エストニア」等、実に多彩でして (^^ゞ
このような経験を通じて、客観的なものの見方も備わろうと言うものです。


さて日本では、日本ならではのプログラムを楽しんで頂きました。

Kalligraphiestunde

ある1日は秋の中津川、快晴の馬篭へ遠出。

Ausflug nach Magome, Gifu

そして長良川の鵜飼へ。

Kormoranfischerei auf dem Nagara-Fluss, Gifu

鵜飼は「動物虐待だ!」と、ドイツの方には最初いつも評判が悪いのですが、それでも篝火に照らされた幽玄な光景と、鵜匠による熟練の漁法に魅入っていました。


ご紹介したのは、プログラムのほんのほんの一部。

写真の一部をご紹介すると、楽しかった思い出がよみがえるのですが、
音楽の分野でないドイツ語通訳は、んー、なかなか大変だった… (^^ゞ

その苦労を汲んでか、最後の晩には、ドイツの皆さんから温かいねぎらいのお手紙を頂きました。
嬉しかったです。



受け入れる側の日本人は、とても親切。さすが「お・も・て・な・し」の国。
言葉に頼らず通じ合うことも、価値あることと思います。


欧州ーことに経済力の強いドイツでは、折しも中東からの難民流入が大きな社会問題となっています。
一方、日本はシリアなどの中東とは地理的にも遠く、当事者意識は生まれにくいかもしれません。
ただ、このような国際交流の延長が、まさに実社会において、難民や移民を日本にもどう受け入れるか、考えるきっかけとなり得ることを忘れてはならないな、と思った次第です。

2015年9月29日火曜日

超月の晩 - 牧神の午後

昨夜はスーパームーンなる晩。

この辺りは雲がかっていて、TVやSNSで見かけたような、まんまるのお月様は見ることができませんでした。
でも、ここらの月もなかなかドラマチックで。

2015.9.28. Supermoon / Gifu, Japan

その晩は、気の向くままに『牧神の午後の前奏曲(Prélude à l'après-midi d'un faune)』をさらっておりました。秋の夜長のムードにぴったり。

フルート1本では味気ないけれど、幻想に抱擁されるかのような、この曲がいとおしく。
オーケストラサウンドの醍醐味。


Youtubeでは、この曲の映像がたくさんupされています。
ラトル×パユ、カラヤン×ツェラーの他にも、ブーレーズ+ロンドン響、バーンスタイン+ボストン響、などなど。

中でも、特に耳を惹いたのは…

チェリビダッケ+ミュンヘンフィルの演奏。(動画は3つに分かれてしまっています。)
管楽器泣かせの、かなりゆったりしたテンポなのですが、なんとも詩情に溢れていて。

Celibidache / Muenchener Philharmoniker 
Prélude à l'après-midi d'un faune 1/3

フルートソロ素晴らしいなぁ、見たことあるなー、と思ったら…
ミハエル・マーティン・コフラーさんだ。(髪型のせいで分かんなかった。 (^^ゞ)


Prélude à l'après-midi d'un faune 2/3
 3/3 is missing!

2年前にお会いした時、「チェリビダッケとの音楽はいつまでも忘れられない、最高の指揮者」と特別な面持ちで仰っていたっけ。

コフラーさんは、今年の11月もミュンヘンフィルの公演に合わせて名古屋でレッスンをなさるので、(通訳としてですが)ご一緒できることになりました。今年はゲルギエフとの公演なんですね。

今度はお話しをいっぱいうかがってみたいです。


【関連記事】

コフラーさんのマスタークラス http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_27.html

月とシエラ http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html

暑中お見舞い申し上げます http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/07/blog-post_31.html

フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html

2015年9月27日日曜日

In the mood for "Prost!"

イベントは1つ終わったし、
ブログは10,000ビューを超えたし、
週末だし、
中秋の名月だし、


I'm in the mood for Kanpai. - そんな気分です。

ボジョレー・ヌーボーとやらは、今年11月19日(11月の第3木曜)が解禁日だそうですが、
頂きもののこちらも、「今年できた」スパークリング(発砲)ワインなんだとか。

早いなぁ。
もう日本に来てるんですね。

…というわけで、また明日からの活力が湧いてきますように!

Prost!
Cheers! (^o^)丿


Chet Baker, Sings

2015年9月26日土曜日

ご来場ありがとうございました / 葉っぱのフレディ

『葉っぱのフレディ』、終演致しました。

言葉と音楽と共にあった、いとおしくも豊かな1時間は、あっという間に過ぎ去りました。

「おはなしとフルートアンサンブル」という組み合わせ。
言葉と音楽のコラボレーション。

言葉が音楽のイメージをより確かなものにし、音楽が言葉のイメージを拡げる…。
話し手と演奏者が『+』に影響し合って、良い空気を生んだのではないかな、という実感が残ります。

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何をおいても、ご来場いただいたお客さまには、心からの感謝をお伝えしたく思います。

たくさんのお子さんにもいらして頂いて、とっても静かに、興味深そうに聴いて下さったばかりでなく、「フルート吹いてみたい~♪」という声も届いていましたよ。^m^

視覚のご不自由な方にもお運び頂きました。ホールの大きく開放的な窓から、明るい光と共に、フルートの音色や話し手の声色を心地良く感じていただけたようでした。また、「命」について正面から考えさせられる、奥の深いテーマだった、というコメントも。

またあるお客様は、高野山のお坊さんが「葉っぱのフレディ」のお話をなさったとかで、図書館からこの本を持参され、熱心にメモを取りながら聴いておられました。


こんな風に、お客様を交えて拡がっていく輪も、格別に嬉しいものです。



演奏には、多少の不備もあったことと思います。
またていねいに、修正していきましょう。

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なお、CCN岐阜(ケーブルテレビ)、「チャンネル長良川」さんが今日のステージを取材して下さいました。2-3分ほどに短かく編集されて放映されるそうです。

■ チャンネル 地上デジタル12ch
■ 番組名 エリアトピック
■ 放送日程 9月30日(水)
■ 放送時間  6:45 / 7:45 / 8:45 / 10:45 / 11:45 / 12:45 / 17:45 / 20:45

■ 再放送 10月3日(土)、10月4日(日)  8:00 / 12:00 / 18:00

■ 放送エリア 岐阜市、瑞穂市、羽島市、各務原市、関市、美濃市、山県市、北方町、笠松町、岐南町


【関連記事】

「葉っぱのフレディ」 プロジェクト http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/06/blog-post_12.html

葉っぱのフレディに寄せて  http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/08/blog-post.html

あ、フレデイが♪ http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_4.html

アンサンブルレッスン(中級) http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page_9.html

フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html

2015年9月23日水曜日

笛吹きの必需品

(ToT)......

こさえてしまった。
口唇ヘルペス。

なぜに本番3日前…。

アパチュア(息の出口)直撃。
リッププレートと唇の間に、お茶漬けとかについてる、アラレ?はさんでるみたい。
笛吹きの唇は、1ミリ以下の筋肉をコントロールしているので、腫れるとか異物とかあり得ないんです。


出来たものはしょうがない。
早く治すだけ。



ヘルペスって治りにくいですよね。
だから初期=ムズっと気が付いたら、即勝負!

抗ウィルス剤のビゾクロス錠とアラセナ軟膏。

超初期が肝心だから、症状もないのに内科、皮膚科、歯科などで前借り処方?して頂いてます。

今回は、自覚症状なくいきなりタオルでガリっとやっちゃったから、衝撃が大きかった。
リンパ液がぁぁ、リッププレートにくっついてぇぇぇ。(ご想像におまかせします。)

あぁ、一刻も早く治りますように!


PS:気が付いたら今日、累計10,000ビューを達成していました。ありがとうございます。この件は、また改めて…♪

2015年9月21日月曜日

新世代のトップランナー / セバシチャン・ジャコー氏

爽やかに澄み渡った日が続いています。夜は夜で月が冴え冴えとしているし。
秋は一番好きな季節です。


さて、今回は以前このブログにもチラっと挙がった、セバシチャン・ジャコー Sebastian Jacot 氏のことを。

昨年12月に、名古屋でもジョイントコンサートが行われ、足を運んだ生徒さんもいらしたようです。
私自身は、だいぶ前にサイトウキネン(オーケストラ)を聴いた時、「また若いコがのっとるなぁ~」というのが、最初の記憶。
でも、こういうコって、やっぱり世に出てくるのですね。

セバシチャン・ジャコー氏

音楽系のニュースを追っていたら、彼のことが続けてニュースになっていたので、ご紹介してみます。

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―1つは、つい先週末に行われた、ミュンヘン(ARD)国際コンクールという権威あるコンクールで、第1位になったこと。(フルート界では、結構な関心事です。)

―もう1つは、ドイツ・ケヴァントハウス管弦楽団の首席奏者に就任することです。


現在28歳、スイス人。
神戸(2013)、カール・ニールセン(2014)、そしてミュンヘンARD(2015)の各国際コンクールにおいて第1位。

≪ARDコンクール後のニュース (独語・英語)≫
http://www.br.de/radio/br-klassik/sendungen/allegro/ard-musikwettbewerb-finale-floete-100.html

審査員の1人、ヘンリク・ヴィーゼ (バイエルン放送響の首席FL)氏は、


「楽器を替えて吹いたとしても (※訳注)、楽曲に対する様式感は揺るぎなく、(奏法や解釈が)自然にまとまっている。何を表現するにも無駄がないのです。そこが彼の魅力的なところ。」


と評しています。
(※ARDでのジャコー氏は、曲によってヘインズの木製、ミヤザワの14K、又は金属のヘッド+木製管体を吹き分けたそうです。)

そしてこの胸板は…(笑)、水泳だそうで。
ポスト・パユ、「フルート界のロックスター ?!」 なる記事も目にしました。

≪カール・ニールセンコンクールの2次予選≫
1999年製 ヘインズ コーカスウッド(トケイソウ)のフルート。

クーラウ:ディヴェルティスマン Op.68 第6番 cis-moll 
ファーニホウ:カサンドラの夢の歌
ドビュッシー:牧神の午後の前奏曲

それにしても、このアンブシュアや呼吸の安定して自然なこと♪
立ち居振る舞いも含めて自分のペースを作るのに慣れていて、他のー例えばアジアからのー参加者に比べ、非常に成熟した感じを受けます。
現代音楽(=ファーニホウ)での、「音そのもの」に対するインスピレーションも実に豊かです。

新しい世代のトップランナー☆
魅力的な奏者が現われたものですね。

.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+

ところで…

ドイツ・ライプツィヒのケヴァントハウス管弦楽団は、現在の常任指揮者リカルド・シャイー氏が任期を全うせず退任になり、1年後の来シーズンには、ベルリンフィルの指揮者を選ぶ時にも話題になった、アンドリス・ネルソン氏が就任するそうです。

今期から入団する首席チェリストも、フランス人。

ドイツ的なサウンドを色濃く残すと言われるケヴァントハウスも、代替わりが進みます。同時に他のオーケストラ同様、国際色を強めていくのでしょうか。


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2015年9月19日土曜日

葉っぱのフレディ ~おはなしとフルートアンサンブル~ ご案内

『葉っぱのフレディ』
ーいのちの旅ー
レオ・バスカーリア 作

2015年9月26日(土)開場 13:30 / 開演 14:00 (終演予定15:00)
岐阜県図書館 多目的ホール
入場無料 / 3歳のお子さんから入場して頂けます。

おはなしとフルートアンサンブルによるコラボレーション♪
心洗われる調べにのせてお届けします *・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・

皆さん、どうぞお気軽にいらして下さいね。

【プログラム】

♪木漏れ日の散歩道 / 神長一康
♪バランセル(=ブランコ) 『エオリア組曲』より (抜粋) / M. ベルトミュー
♪Bacchus(バッカス) / 山中惇史
♪月とシエラ(抜粋) / W.オッフェルマンズ
♪彼方の光 / 村松崇継
♪旅立ちの日に(抜粋) /  坂本浩美
♪朝の祈り 『こどものためのアルバム』より / チャイコフスキー ※ピアノ独奏


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【主催】フルートの会 クラング
【後援】岐阜市教育委員会 / 瑞穂市教育委員会

【広報掲載誌】
咲楽
GIFUTO
JRPS (日本網膜色素変性症協会)岐阜県支部会報誌


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葉っぱのフレディに寄せて http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/08/blog-post.html

ご来場ありがとうございました / 葉っぱのフレディ
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/09/blog-post_26.html

あ、フレディが♪
http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_4.html

なぜ合奏は「合う」のだろう? http://klangjapan467.blogspot.jp/

アンサンブルレッスン(中級) http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page_9.html

フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html