2016年12月21日水曜日

2016 Frohe Weihnachten / よいお年を

2016年、歳の瀬もせまり
生徒さん方とも「よいお年を」とごあいさつしてお別れする、そんな時節になりました。

皆さんには、どんな一年だったでしょうか?


…個人的なことではありますが、
このところ、心から慕っていた恩人を亡くしたり、親友が苦しい闘病を続けていたり、
心傷むことが続きました。

ご当人やそのご家族のことを思えば、そんな傷みはなんでもないのですが、人それぞれ『固有の哀しみ』というものは確かにあるものです。

ベルリンで起こったテロも同様に、心沈む出来事でした。
現場は通っていた大学に近く、生活していて何度も何度も立ち寄った場所。

    「一片のスマイリーを持ち帰って、あなたの喜びとして下さい」 テロ後、ベルリンの街かどで

…それでも、普段の生活の中には自分なりの嬉しみも喜びもあり、時には煌きすら垣間見ることもできた気がします。
音楽のおかげであり、音楽でつながる方々のおかげだと思っています。


各人に生じる「良いこと」も「悪いこと」も、分け隔てることはできない。
誰しも清濁合わせ呑んで生きているのが人生なのだなぁと、実感した一年でした。


つい先日のレッスンで、ある生徒さんとバッハのシチリアーナを演奏しながら、ふと窓辺に目をやると…


こんな夕暮れの陽射が、とても美しかったのです。

世知辛い世の中、ささやかな、しかし各人にとって『固有の幸せ』を重ねていくことが必要なんだなぁ、と思います。



エルガー / Lux Aeterna 『永遠の光』 ~エニグマ変奏曲より               


少し早いですが、メリークリスマス♪ Frohe Weihnachten ☆

そしてどうぞ、良いお年をお迎えください。

~この一年の感謝を込めて。


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2016年12月17日土曜日

2016 クリスマスコンサート終了

アンサンブル Klang によるクリスマスコンサート@岐阜シティタワー43、終了しました。



気持ちの良いハレの1日。
岐阜駅周辺ではいくつもの音楽イベントが行われていて、クリスマス前のこの週末は、普段よりも幾分活気があるようでした。

JR岐阜駅北口、ひときわ目を引くのが会場の岐阜シティタワー43。
そのアトリウムは、高い吹き抜けになっていて、フルートアンサンブルには心地好い、とても恵まれた空間。
(ただ今日は外気も吹き抜けて、楽器もよく冷えました~ 😅)





今回は、いわゆるスタンダードなクリスマス ソングと言うより、私たちが心から共感できるプログラムを演奏しました。

ご来場頂いた方、脚を留めて下さった方、それから教室の生徒さん方の応援も、ありがとうございました。
聴いて頂いた皆さんにも愉しんで頂けたなら、嬉しいのですけど…♪




本番後、出演者皆でカフェに入ったのですが、注文はみんな見事にバラバラ!
さっきまで、ある音楽の姿をみんなで追っかけていたのになぁ…と可笑しかったです。
「独り」ではなし得ない、「音で人と繋がる歓び」を、心から堪能しました。



私たちのステージの合間には、鶯谷高校 音楽部の皆さんのステージも。

10代の今しか持ち得ない、まっすぐ届く合唱部の澄んだ歌声には、とりわけ心洗われました。
エレクトーンや管楽器など器楽演奏のコラボも、生徒さん各々の個性が大切にされていて、ご指導の先生方のお力を感じます。(大学の大先輩、A先生でした。)

鶯谷の生徒さん達のおかげで、「声のぬくもり」の素晴らしさを改めて感じました。
人間に備わる、本能のセンサーとでもいうべきところに、まっすぐに届くんだろうと思います。

同時に「何を音楽的だと感じるか」、自分の耳も変わってきたなぁと感じています。


最後に…このブログのトータルビューが30,000を越えました。
不思議なことに、世界のあちこちからもアクセスがありますが、ご愛読?頂いている皆さま、お目に留めて頂いた皆さま、ありがとうございます。

今後ともゆるやかにお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

2016年12月13日火曜日

2016 クリスマスコンサート

いよいよ今週の土曜日
フルートアンサンブル クラング による、クリスマスコンサートです。

JR 岐阜駅 (北口)
岐阜シティタワー43 1F アトリウム 
13:30~ / 15:30~

心地良いひと時をお約束します。
ぜひお立ち寄り下さい♪


2016年11月29日火曜日

草原の国から

久しぶりに、この方と再会しました。↓↓↓↓↓

皆さん、覚えてる?

今年の3月にご一緒させて頂いた、馬頭琴奏者のイワノビン アマルトヴシンさんこと、アマルさんが再び来日。

先週末は、京都 法然院でコンサートがあり、その後岐阜に立ち寄られました。


良いな、良いな。
こんな素敵なところで、コンサートかぁ♪


というわけで…

今回は、大垣の松栄楽器さんの一室をお借りして、楽しんじゃいました。


前回のコンサートは急に決まったので、演奏する曲が限られましたが、
今回はモンゴルから楽譜を携えて。

タイトルはキリル文字で書いてあるから、読めませーん!
が、五線譜は世界共通~☆

コワイ顔しとるのは、初見だから!(ン、いつも?)(^^♪


世話人Y氏のおかげで、楽しいひと時を過ごしました。
国が違っても、ジャンルが違っても、音楽=ハートが通じ合うことを、お互いが認める喜び。

来年の10月に、何か愉しいことをくわだてようと、再会を約束しました。

アマルさんの住むウランバートル近郊は、現在-25℃の寒さだとか。
「日本で『夏』を楽しむよー」と仰っていました。


【関連記事】

草の風 コンサート ~馬頭琴の調べ~
http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html

草の風コンサート 終了
http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/03/blog-post_24.html

2016年11月25日金曜日

Live 終了♪

Fumihiko Yoshikawa ジャズライブ、終了しました。

先ずはご来場頂いた皆さんと、応援にいらして頂いた生徒さん方に
心より御礼申し上げます。

終演後、見知らぬお客さまが、何人もお声をかけて下さいました。

「キャラバンのソロ、あんなの初めて聴いたよ」 とか
「私もフルートをやっているので、またぜひ聴きたいです」 とか
「先生の新しい一面を見た~☆」 とか。

そういった方々の直接の声が、どんなに大きな支えになっていくか分かりません。
大げさかもしれませんが…今の私にとっては、そのことが「生きる理由」にさえ感じられるからかもしれません。

Blues Cafe

とは言え、ワタシはジャズという新しいフィールドの扉を、まだ開けたばかり。
勉強することも、耳を傾けるべきコトも山ほどあるし、
なにより自分自身が「もっともっと自由になりたいっ!」とつくづく思いました。

引き続き、経験を重ねて参りたいと思いますので、
温かくご声援いただけましたら嬉しいです。

2016年10月21日金曜日

F. Yoshikawa Jazz Live - ゲスト出演

いつまでも蒸し暑い日が続く、今年の秋の入り。
でもこの頃は、キンモクセイの匂いが街のあちこちから香ってきます。
秋は一番好きな季節だなぁ。

…というわけで、次回ライブのご案内をさせて頂きます。


4月に催した ”JAZZMIN TEA LIVE” のメンバーと、
初共演のドラムの方(楽しみ!!)
アツイライブにしたいと思います。  ((p゚∀゚q)) *・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*
いや、そうなる!必然的に (笑)


Jazzって言うけどぉ…「どんな曲やるの~?」というアナタ。

☆ Someday My Prince Will Come
☆ Caravan

など、おなじみのジャズスタンダードあり、、、

☆ 黄昏のビギン (← ちあきなおみが歌ってるカバー、そぎ落とされた中に情緒が漂って、まさにアート♪)
☆ Inspiration (「鬼平犯科帳」のテーマソング。…鬼平?はよく知らんけど、フラメンコ調のめっさカッコイイ曲♪ バブル期なつかしのジプシーキングスだっ!)

など、オジサマ世代に楽しんで頂けそうなナンバーもあり、、、???


会場の『Blues Cafe』は、カフェメシもオイシイし、
この時期、薪の暖炉もまったりとイイ感じかも。



ある意味、「予定調和」になりがちなクラシックとはまた違う世界。
その場の音を、その場の空気をつかむスリル!

どうか、応援しにいらして下さい♪
(11/18 加筆)


2016年11月23日(水・祝)18;00 / 20:00 Start
Blues Cafe
(揖斐郡池田町八幡2579-3)
¥3000  / 1ドリンク付き

2016年9月24日土曜日

2016 発表会 終了

すっかり遅れましたが…
今年の発表会も、終了しました。

ささやかな会だったかもしれませんが、
出演された生徒さん方の思いのこもった、非常に充実した会になりました。


20代の生徒さん方は、小・中学生の頃からのお付き合い。
今や社会で立派に活躍され、日々忙しい生活の中、時間を捻出して取り組んでくれました。

この若い世代の子たちが、フルートや(クラシック)音楽という文化に触れてくれるだけでも、格別に嬉しいのです。


おとなの生徒さん方は、音楽の向こう側に「探求心」や「試行錯誤」や「発見」といった、
素晴らしいタカラモノが透けて見え、私も人生の後輩としてこの背中を追っていけば良いんだな、という気持ちになりました。

どの世代もお互いに感化し合える、素晴らしいエネルギーに満ちていたように感じました。


ご共演頂いたピアノのM先生にも感謝。
ふだんとは違った視点で生徒さんにアドバイス頂けたこと。
何より、ピアノとの調和をもって、ますます音楽の姿が輝くことを、皆さんも実感されたことと思います。


生徒さんのご家族やご友人など、思っていたよりたくさんのお客さまに聴いて頂けたことも、皆さんの励みになったことと思います。ご来場、ありがとうございました。

会場のサロンドルチェ様も然り。
お心細やかにご配慮いただき、会の進行を温かく見守ってくださいました。


…相変わらず写真がありません。
いつも思うのですが、その時のことを皆さんの記憶とココロに留めて頂くのが、一番嬉しいです。

とはいえ、ブログだもんなぁ…。ちょっと寂しいかな。


何はともあれ、これからも会として、皆さんと共に前へ歩んで参りたいと思います。

これからもフルートの会『クラング』を、よろしくお願いします♪






2016年9月12日月曜日

2016 発表会

~ 2016 発表会のご案内 ~

2016年9月17日(土)
13:45 開場 / 14:00 開演

サロンドルチェ (岐阜市金園町2丁目4)
ドン・キホーテ交差点から東へ200m 北側

地図などはコチラ↓
http://salondolce.web.fc2.com/index.html

J.S.バッハ、クーラウ、ライネッケ、ゴ―ベール、ピアソラ、
真島俊夫、ボザ etc.

☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+:;;;;;;:+☆+


フルートのレパートリーは、一般にはあまり知られていませんが、心に残る美しい曲ばかり。

聴いて頂く方にとっても、「へぇ、こんな曲があるんだ」とか「今度はあの曲を吹きたいなぁ~♪」という、出会いの場でもあると思います。


…本番まであと数日。

生徒さん方がますます曲と親しくなっていくこの時期は、指導者にとってはプレゼントみたいなもの。

慌ただしい日々の生活と両立された、笛との時間。
生活そのものが笛と共にある皆さんの豊かさに、心からブラボーを送ります!


緊張?…しますよネ。
生身の身体で楽器を吹くのですから、当然ですよね。

大丈夫、どんな演奏も受けとめます!
緊張感のない演奏なんて、ノビたウドンみたいで?(←ボキャ貧)なんの味わいもない。

音楽の力を借りて、のびのびと堂々と、その世界を分かち合いましょう。


(学校行事等でお出になれなかった皆さん、来年はぜひご一緒しましょうね♪)

Viel Glueck und druecke euch den Daum. ☆☆☆

2016年6月20日月曜日

パウゼ

梅雨の真っ最中、しばらくご無沙汰していました。
皆さん、お元気でしたか?


この数週間の間にも

クチナシやヤマボウシ
そして梅の実がなって、
ナツツバキ、ハスなど

次々とたくさんの白い花が咲きました。
庭の樹々は雨のたびに緑の色を含んで、灼熱の夏に備えているようです。

最も身近な自然である我が家の庭にも、時の移ろいや、無常であることの喜び、そして儚さを見てとることができます。

美しい季節ですね。


さて…

これから夏にかけて、発表会の準備に入ります。
発表会にお出にならない方も、各々に於いて充実したレッスンが続きます。

生徒さん方の日々のモチベーションには、私自身、本当に大きなエネルギーを頂戴しています。


そして、これまでわりとコンスタントに書いてきた拙ブログですが、
しばらくPause(パウゼ)を頂こうと考えています。

特に意味はありません。

ブログがどんなものなのか、大体分かった気がしますし、
これまでと変わらず日々レッスンは続けていきます。他のお仕事も同様。

連絡事項や、「どうしてもシェアしたい!」と思うことに出会えば、また動き出すこともあるでしょう。

お問い合わせ用の klangjapan@gmail.com へのメールは、随時対応していますので、どうぞお気兼ねなく!


…今夜は満月で、明日は夏至だそうですね。
強く長く「光」が満ちる、特別な暦。

仕切り直して、改めて進もう!みたいな感じにぴったりなのかもしれません。

この拙いひとり言にお付き合い下さった皆さん、お目に留めて下さった方々、ありがとうございました。

また、次回まで♪

2016年5月28日土曜日

ビルギット ラムスル 公開講座

ビルギット ラムスルさんマスタークラス@名古屋市立菊里高校音楽科 (2016.5.23.)

【プロフィール】

https://www.muramatsuflute.com/flute/comments/066.html

絶賛来日中のウィーンフォルクスオパーの首席奏者、ウィーン音大教授。
W.シュルツとA.アドリアン両氏に師事。

ビルギット ラムスルさん
【演奏曲目】

クヴァンツ : G-Gur コンチェルトより 第1楽章 (自作カデンツ付き)
ユー : ファンタジー

伴奏 内藤江美先生

【生徒さんの受講曲目】

イベール :  コンチェルト 第3楽章
マルタン : バラード


ビルギットさんには今回初めてお目にかかりましたが、
お写真で拝見する通り、本当にチャーミングな方。

レッスンでは、楽譜における細やかな音楽作りだけでなく、
生徒さん各々の奏法の改善点にも目を配り、素早く結果を導かれました。

奏者の本質的な問題点=改善点にまで踏み込んで下さるレッスンは、なかなかどうして貴重です。
まだお若いと思うのですが、奏者としてだけでなく、教師としても素晴らしかった。

ヨーロッパの先生方は、やはり基礎奏法を大切になさっているなぁと、つくづく思います。

菊里の生徒さんも、良い意味で自意識が高く、
「こう吹きたい!」という強い気持ちに溢れていて、清々しかった♪
「響きの核を逸らさず、全て音にするために」ということが主眼のレッスンだったように思います。


中高生や中高年の方には特に必要とされる、「お腹から吹く」ということ。
インナーマッスルや体幹、コアの鍛え方について、
自分ももっと実践しなくてはなぁ、と思ったことでした。

2016年5月22日日曜日

パユの公開講座

エマニュエル パユ氏のマスタークラス@ドルチェ楽器名古屋店 (2016.5.16.)

この日は色々な偶然の重なった、不思議な日。

名古屋駅の構内でパユ(とシュテファン・コンツ、ホアキン・リケルメ)を見かけたことも、その1つ。

それから…

演奏会場で、同じ方と2度隣り合わせたコトって、皆さんありますか?

カール=ハインツ シュッツさんのコンサートに続いて、この日の公開レッスンでも、同じ方がお隣りだったのでビックリ。

しかも、一方的に尊敬している奏者H氏でありました (^^☆

広い意味では同業者なのだから、そういうことだって無きにしもあらず、なんでしょうが。

色々お話ししながら聴かせて頂いたので、私にとって有意義だったのは言うまでもありません♪♪♪


あ、肝心のパユ?

トリプルタンギングのやり方…初めて聞く方法だったけど、
他は上の空だったかもー (^^ゞ

たまにはこんなコトもあります。

2016年5月21日土曜日

シュッツとアウアー

4月末から3週間ほどの間に、
ウィーンフィルの2人の首席カール=ハインツ シュッツとワルター アウアー両氏のコンサートを聴く機会がありました。

アウアー氏の演奏会の前日は、パユ氏の公開レッスンも。

こんなに短い期間に、これだけ世界水準の演奏を聴く機会は、世界のどこにもない稀な機会だろうと思います。日本にいてこそ。

よく言われることですが、シュッツとアウアーは、随分違ったタイプのプレイヤーですね。

*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・

カール=ハインツ シュッツ@宗次ホール (2016.4.27.)

シュッツさんの音色は、主張の強い近代的なプレイヤーのそれとは一線を画していて、
そこに彼の音楽家としての特別な存在意義を感じます。

彼の柔らかい音色は、音楽を誠実に捉えていて、無条件に心地良い。

清潔なヴィブラート、繊細なPPのコントロール、
ウィーン風の楽天的なモーツァルト、超難解でありながら意図のはっきりしたブーレーズなど、印象に残っています。

初めて耳にした時から、慣れ親しんだ家具のように心地良いCD
招聘した楽器店の方が、
「彼には、音楽的にも人格的にも、ニコレ亡き後の巨匠感がある」と仰っていました。


ワルター アウアー@クララザール (2016.5.17.)

アウアーさんを聴くのは3度目。

響きも音楽も、だんだん彼自身と一体化していると感じます。
アンサンブルは少し即席だったけど、とても良かった。

プ―ランク、カルメンファンタジー、シュトラウス、アンコールに精霊の踊りを演奏されました。

演奏会後のワインパーティーも日墺協会ならでは。
生徒さん方にも、楽しんで頂けたようでした。

ワインパーティーで生徒さんたちと
【関連記事】 

コフラーさんのマスタークラス http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_27.html

ブラウ&パユ対談 http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/02/blog-post.html

ニコレの訃報② http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html

エミリー バイノンさん公開レッスン http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/11/blog-post_12.html

ジャン・フェランディス公開レッスン http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/04/blog-post_10.html

2016年5月8日日曜日

コミュニケーションの手触り

気持ちの良い初夏の晩。
雨が上がって湿気を含んだ夜の風に、歩く先々でミカンの花の香りが混じって。
いい季節ですね。

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ちょっと前に、私の生徒さんや友人とこのブログの話しになった時、
相手はこちらの意図したこととまったく別の事を思っていたりして、「へー、そういうもんかぁ」と思ったことがある。


人間は目の前で話している時、「言語」「声のトーン」「身体言語」でコミュニケーションを図るらしい。

その3つの要素のうち、「言葉」は本来伝えたい内容の7%、「声のトーン」は38%、身体言語は55%の割合で、話し手の情報を認識するらしいのです。(詳細は→コチラ

えっ?7%?!

相手が目の前にいてさえ、言葉の到達が7%なら、
言葉しか発信していない、このようなブログはいったい何を伝えているのだろう?


今やSNS (ブログやFacebookやTwitter、Instagram等)全盛の時代。

本来、人はあるひと時にも様々なことを複合的に考え、思い、感じているはずなのに、
発信する時は、その時々でテーマやトピックを選択している。

そして、誰かの発信するフォーカスされたテキストを、あたかもその人の、その時の全てだと思い込む…。

そんなことも、多かれ少なかれあるような気がしています。


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私が勝手な調子で発信しているこのブログも、言葉のみに依っているのだから、
そもそも何が伝わっているか、はなはだ心もとない。

…そんなこんなを思うと、自分の伝えたかったことを汲み取って下さった方々がいるというのは、ほぼ奇跡ですね。



生徒さんや友人たちとは、直に言葉を交わせる。
目と目を見て話すことが出来る。音や空気を共有できる。

SNSは便利だし、思いもよらない繋がりをもたらしてもくれる。

その恩恵に十分感謝しつつ、
手触りの感じられるコミュニケーション…ひいては自分自身も相手の心根を汲み取る態度をより大切にしたい、と思いながら歩いた晩。

言葉にすると、相変わらずまどろっこしいですけどね。


GW最終日。
どうぞ心地良い週末を ♪

2016年5月4日水曜日

Out of the Standard @ クララザール

連休真っ只中、皆さんいかがお過ごしですか?

私はちょこちょこレッスンが入っていますが、今日の午後はあるコンサートへ。


『Out of the Standard』 というユニット。
自称「クラシック界のハンパ者、スタンダードから外れた奴ら」(?!) のコンサートにうかがいました。

バンドネオン(たまにピアノ)×サックス(ソプラノ・アルト)×ユーフォニアムという、どんなサウンドになるのか予想もしずらい編成に、


ピアソラやヒナステラ、ミヨーと言った南米クラシック(そもそもクラシックと分類するかもナゾだけど…)、
タンゴ、ショーロ、フーガ風ジャズなど、色んなタイプの音楽が、カクテルみたいにミックスされた演目。

・・・編成も演目も「規格外」というコトなのでしょうけど、
プレイの質はトンデモなく高いし、サウンドもよく練り込まれていて。

バンドネオンがサックスと溶け合ったり、ユーフォと溶け合ったりして…異質な楽器どうしだから、全く不思議なのだけど。
もちろんバンドネオン独自の艶っぽさもあり。

バンドネオンはナマで初めて聴きました。
アルフレッド・アーノルドって言う、1947年に倒産した東独の製品で、ピアソラも使ってたメーカーだとか。


この「規格外」の編成による「規格外」の演目を可能にしているのが、
編曲者 啼鵬(ていほう)さんの、ずば抜けてスッキリとしたセンスの良い編曲なんだろうと思います。


もともと啼鵬さんの↑この曲集が好きで、愛奏しとります。
先日の 『Jazzmin Tea Live』 で演奏したリベルタンゴも、この版のでした。
カッコイイですよー、オススメですよー。 (^^♪

それにしても、良いなぁ。
色々なジャンルやスタイルの音楽を、軽々と自在に渡り歩くお三人。
巧いとかそゆことよりも、このことが一番かっちょ良かった。

啼鵬さんのお話に出てきたアルゼンチンは、今年建国200周年だとか。
旅心を誘います。


ホール前の、けやきの並木道。
春も秋も、好きな場所の一つ。

2016年5月2日月曜日

JAZZMIN TEA LIVE 完

2016.4.30. 一気に初夏を思わせる、最高に爽やかな宵、
JAZZMIN TEA LIVEの2ステージ、アツくめでたく終了しました。

1st ステージのお客さまは熱心に、乗り出すように、
2nd ステージのお客さまは、アツく、ノリノリで…。

練習だけでは完結しない「何か」。
それはたぶん音楽そのものの「クウキ」を、その場のお客さん方がいっしょに創り出して下さるから。

だからこそ 『LIVE』なんでしょう。

【Setlist】

◇ Epilogue / Bill Evans  (Pf Solo)
◇ Paro Libre / Ryuichi Sakamoto  (Pf Solo)
◇ Killing Me Softly 
◇ Thema from Mahogany / Diana Ross
◇ Aqua de Beber / A.C. Jobim
◇ Aqua / R. Sakamoto  (Pf Solo)
◇ It Could Happen To You  (Gt & Bs)
◇ Desafinado / A.C. Jobim
◇ Spain / Chick Corea
◇ Oblivion / A. Piazzolla
◇ Libertango / A. Piazzolla
Encore
◇ Sesami Street in Funk (^^♪

棚瀬 尚子 - Flute & Piano
由川 史比古 - J.Guitar 
高田敏実 - Bass

会場の岩田洗心館(犬山市)は、犬山焼きの茶道具を中心にした展示や、ニッチなテーマを扱ったサロン風の会合を催すなど、普段は独特の存在感を放っています。

音楽をする空間としても快適で、聴いて下さる方にも、大変心地良いところだったようです。

Cassis Jazzmin & Maccha Au Lait

当日は、お茶にまつわるライブ限定のバーメニューを…


おキモノでおもてなし頂きました ♡♡♡


…ライブの数日前、ウィーンフィルのシュッツ氏を聴きました。本当に素晴らしかった。
クラシックももちろんアプローチし続けたい。

一方で、自分が開放されて、お客さんにも喜んで頂けるなら、
今回のようなやり方も why not !? と思う。
もともと色んなタイプの音楽を好んできたわけだし。

何はともあれ、いらして下さったお客さま方、ありがとうございました。

それからこのライブを実現し、サポートしてくれたSaeちゃんをはじめ、Mちゃん、Oちゃんにも心からハグを。

2016年4月22日金曜日

JAZZMIN TEA LIVE

4月30日のライブは、当初予定していた18:00~の回は、おかげさまでお席が埋まり、
2nd ステージを20:00~ 設定させて頂くことになりました。

地震のこともありご案内がグズグズしてしまいましたが、
こちらの方はお席に余裕がございます。

2ndステージの方は、よりゆったりして頂けるコト、うけあいます♪


・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.: JAZZMIN TEA LIVE ・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:

2016年4月30日(土)18:00~ sold out / 20:00~ お席ございます new!!
岩田洗心館 (名鉄犬山線犬山駅西口徒歩2分)



会場の岩田洗心館の館長さんは、それはそれは知的なステキ女子☆
只今、お茶にまつわる様々な趣向を準備中です。

茶香炉を焼いて頂いていたり、
お茶にまつわるドリンクメニュー(アルコールも♪)も決定しました。

5感ぜ~んぶくつろいで頂く、愉しい会にしたいと考えています。

ライブは階下の展示室で。こちらの書斎カフェでも寛ぎながら聴いて頂けます。
プログラムは
お茶や珈琲にまつわるもの、まつわらないもの、ジャズスタンダード、ピアソラ、坂本龍一など、寄り抜きのメロディを。

新緑の美しい犬山で、ステキな宵をお届けします。
是非お越しください。 ・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・


棚瀬 尚子 - Flute 
由川 史比古 - J.Guitar 
高田敏実 - Bass

一般 2500円 / 学生 1500円 (ワンドリンク付き)

お申し込み klangjapan@gmail.com 

2016年4月21日木曜日

ワルター アウアー氏、来岐

熊本震災での甚大な被害。
それまでの日常が突然にして奪われた現実は、あまりに理不尽と言うよりありません。

このようなことに直面した時、音楽は生活の一義的なものには成り得ず、非力なものかもしれませんが、
重ねる日々の過程の中で、音楽も心の慰めや励みになる一助であれば、と願うばかりです。

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さて…

4月下旬~5月中旬にかけ、東海地方ではフルート王子たち?が席巻します。

★ 4月27日(水) / 宗次ホール
  カール ハインツ シュッツ ウィーンフィル 首席FL  ≪リサイタル≫


★ 5月16日(月) / ドルチェ アートホール Nagoya
    エマニュエル パユ ベルリンフィル 首席FL ≪マスタークラス≫

★ 5月17日(火) / しらかわホール
  エマニュエル パユ ベルリンフィル 首席FL ≪室内楽コンサート≫


★ 5月17日(火) / クララザール (岐阜市本郷町)
  ワルター アウアー ウィーンフィル 首席FL  ≪日墺協会岐阜支部 コンサート&ワインパーティー≫


世界のトップオーケストラで活躍する、同世代のフルーティストたち。
油の乗り切った彼らを短いスパンで聴けるのは、なかなか無い機会です。
こういうのは、日本ならではだなー。

ワルター アウアー氏の岐阜でのコンサートは、日墺協会岐阜支部の会員の方から、私の生徒さんや知人の方もどうぞ、とお誘い頂いております。
パユ氏のコンサートと同日ですが、いらっしゃりたい方は、今月中に私の方までご連絡下さい。
(パーティー参加は自由ですが、会費は¥4000のチケット代に含まれているということです。)

2016年4月14日木曜日

立花さんのご訃報

節度の無いことかと思い、書くのをためらいましたが…
フルート奏者、立花千春さんのご訃報、とても残念です。

立花さんとは、浜松の管楽器アカデミー(の通訳)でご一緒させて頂いたことがありました。

外見が美しいだけでなく、お心細やかでエレガントで、フルートという楽器そのものを体現するようなお方だったように思います。


フルートを始められた方々が憧れるような、身近でステキな曲集をまとめられたり、
作曲家・真島俊夫氏に委嘱し、彼女たちの元のみならずフルート界に長く残るであろう、素晴らしいデュエット曲を残されました。

このようなご功績は、ほんの一部なのだろうと思います。

心からお悔やみ申し上げます。

【2016.4.21. 追記】

上記ブログの記事を書いた1週間後の今日、作曲家真島俊夫氏の訃報が飛び込んできました。
主にたくさんの吹奏楽曲で、私たちの世界を豊かに彩って下さいました。

上に触れた、前田綾子さんと立花千春さんによる委嘱作品、二つのフルートとピアノのための 『紅』(作曲 真島俊夫氏)をご紹介しておきたく思います。


2016年4月13日水曜日

コントラストの調和

ふと思い立って、2時間だけ外出。
はなももを見に、谷汲へ。



ウグイスやヒバリの声が林に響き渡って。


だーれもいない、至福のひと時です。

contrast in harmony

桜は咲いてる時もはかないけれど、
はなももと新緑の、相反するこの色彩の対比は、自然の中で見事に調和し、強く引き立て合っています。


明日はAさんのレッスン。
こんな桃源郷のような所から、レッスンにいらして頂いてるのですね。


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自然は最良の作曲家 http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/04/blog-post_20.html

2016年4月3日日曜日

ホールの神さま / フレディ終演

桜の花も満開!
そんな4月の日曜日、アンサンブル クラングは、『葉っぱのフレディ』を再演させて頂く機会に恵まれました。

個人的なことを申せば、私の恩人でありセカンドマザーと慕う、野口先生のお教室の発表会で、ゲスト演奏をさせて頂けたのです。

野口先生は、長い学生生活で地元を離れていて活動の基盤が無い私に、指揮者の先生をご紹介下さったり、演奏の場を提供して下さった、私にとってはかけがえのない方。

会場は、サラマンカホール。
音楽をする者として望み得る、最高の環境。
文字通り「有り難い」ことでした。

下手の壁にはサインがずらり。右下の人…だれー?笑

ところが、そんな立派な機会に恵まれながら
実のところ、数日前の最後の練習まで「埋まりきっていない」感じ、「音楽が凝縮していない」感じがしていました。
当日のリハが終わってもそうでした。


「さて、どうしたもんか…?」

笛吹き、ーいえすべての管楽器奏者においては、

人間が生物として必要な呼吸と
楽器を鳴らすために必要な呼吸
音楽を表現するための呼吸

これらが複雑に関係し合っています。

…私たちの笛の響き、ひいては音楽の源である『呼吸』は、楽器を鳴らすためだけにあるのではない。

『呼吸』そのものに喜びや希望、落胆や孤独に対する共感、そして最終的には「祈り」が含まれているべきじゃないか?
そのことがフレディのストーリーに宿る「いのち」を表す術なんじゃないか?

本番前のアップの時、そんなことを投げかけてみました。


そして迎えた本番。
演奏しながら、何か特別なものが下りてきてるなぁ、と感じていました。
会場のざわめきが静まっていきます。

同じ方向を向いた仲間と高い密度で組み合い、一緒に音楽をすることの、この上ない喜び。
そしてそこから現れた音楽を共にして下さった、お客さんとのつながり。

ホールの神さまにも手伝ってもらったなぁ…と感じていますが、
この実感をこれからも大切にしていきたいです。
そしてこれが常であって欲しいと、欲張ってしまいます (^^ゞ


…とにかく
「これを聴いてもらいたかったんだ」って思えた本番。

誰よりも、…野口先生に。
彼女自身が、いのちを振り絞って遂げた会だったから。


最後になりましたが、改めてこのような特別な機会を与えて頂き、野口先生には重ねて御礼申し上げます。

それから、私たちのフレディを通じ「音楽と言葉」を受け止めて下さった生徒さんたち、ご父兄の皆さま、ありがとうございました。
皆さんたちこそ独りで舞台に上がる勇気は素晴らしかったし、「ボレロ」の合奏も楽しかったです♪

共演の野寺さん、井下さん、お2人の共演なしでは成立しませんでした。ありがとうございました。


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葉っぱのフレディ プロジェクト
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ご来場ありがとうございました / 葉っぱのフレディ
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アンサンブルレッスン(中級)
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朗読会へ
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月とシエラ
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2016年3月26日土曜日

手嶋龍一氏 講演会

間際の告知になりますが、
役員を務める犬山国際交流協会主催で、手嶋龍一氏の講演会が催されます。


昨年は講演のテーマである『杉原千畝 スギハラチウネ』の映画が公開され、話題になりました。


当日券ございます。
木曽川沿いの犬山の桜も、ちらほらしている頃かと。

講演会では、代役で司会を務めます。 

よろしければ、是非お運びください。

2016年3月24日木曜日

『草の風』 ~馬頭琴コンサート終了

去る3月22日、満月になろうかという春の宵に
イワノビン・アマルトヴシンさんによる、馬頭琴コンサート 『草の風』 を催しました。

「成功裏に終了しました」などというと、SNSの常套句なんだろうけど、
しずしずと沁み渡るようなその時間は、ここに報告するまでもなく、そこにいた方が感じて下されば十分だという気がしています。

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コンサートに先がけて、レモンバームのハーブウォーターで、モンゴルの草原の香りを、演出。
モニターには、モンゴルの風景が映し出されました。

冒頭、モンゴルの国についてお話しがあった後、

馬頭琴の独奏3曲(ヘルレン河の流れ、天女、ラクダの物語)、

「スーフの白い馬」 朗読、馬頭琴による「優駿」

日本の唱歌4曲

という構成でした。

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後半、私は電子ピアノで伴奏を、生徒さん方はフルートで共演させて頂きました。


アマルさんとの音楽は、ゆったりとして、時間がストレッチされるような感覚でした。
弓をたっぷりと使って、草原の大地を想わせるような、のびやかさ。

そして「本当の静寂」を肌で知っている人の、
何とも言えない「間」や、「無」を迎える繊細な曲の終息。


文明の中で萎縮し、時間に追われて生きる私たち日本人の感覚とは、大きく異なっている気がします。

現代の一般的な日本人は、刺激的でスピーディーなものを好む…と、私は日々感じているのだけど、
アマルさんの音楽は、その対極にありながら、私たちの心にしずしずと沁み渡っていくようでした。


急きょ決まった即席の会でしたが、自坊御堂でのコンサートは盛況だったと申し上げて良いと思います。

ご来場いただいた皆さん、ご参加下さった皆さん、この会を実現して下さったYさん、それからアマルさん、

ありがとうございました。


≪イワノビン アマルトヴシン氏≫

最も美しい音色を持つと定評の馬頭琴奏者。モンゴルの国民的音楽家、エルフマンライ氏が馬頭琴の普及を目的に結成した『アジナイホール』の元メンバー。

奈良・法隆寺でのコンサート、NHKみんなのうた「心の海」、元ちとせの「ハイヌミカゼ」、ヨーヨ・マ プロデュースの「シルクロード プロジェクト」等に参加。2000年モンゴル国文化功労章受章。


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『草の風』コンサート ~馬頭琴の調べ~
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春のイベント
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フルート教室のご案内
http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html

2016年3月21日月曜日

Touch & Try ありがとうございました

連休最終日
楽器店のイベント 『Touch & Try』 終了しました。

4曲ほどミニライブを行った後→楽器を手に取って→試してみる、というイベント。

晴天の連休最終日に足を運んでくださった方々、ブログを見つけていらして下さった元生徒のH君(10年以上ぶりで本当に驚きました!)、応援にいらして下さった生徒さん方、

本当にありがとうございました .。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+

お客さま方は、楽器の経験者の方も多かったので、「Touch & Try」のイベントとしては成功だったのか…(^^ゞ 確信はありませんが、
始めてフルートを手に取って頂いた、赤ちゃん連れのママさんもいらっしゃいました。

にぎやかな背景 (^^ゞ
ギター伴奏のライブ、楽しかったです。
いらして下さったお客さまも、同じ気持ちだったら良いのですけど…♪


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「草の風」コンサート ~馬頭琴の調べ~ 
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フルート教室のご案内
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2016年3月20日日曜日

岐阜県中学校選抜吹奏楽団 2期生

連休2日目は、県選抜ブラス(新中2)の第2期生レッスン。

http://www.asahi.com/articles/ASJ2P5F9RJ2POHGB008.html (朝日新聞)

今年はFL6名、PC2名。
これからの礎となる「音作り」と「基礎練」のさらい方を中心に、レッスンしました。

第1期生と同じ学校から来る生徒たちも半分くらいいて、1期生が後輩に伝えてくれたこともあったのかな、と感じました。

打てば響く、反応の良い生徒さんたち。

レッスンはあと1回しかないのですが、これからのフルートライフ (^-^) に繋がることを、なるべくたくさんお伝えできれば、と思います。

「お互いに聴き合える」、コミュニケーションのあるパートになれたら良いな。


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岐阜県中学生選抜吹奏楽団 始動 http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/03/blog-post_22.html

アンコン雑感 http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/01/blog-post_27.html

なぜ合奏は「合う」のだろう? http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/09/blog-post_13.html

中1生、試奏わず http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/02/1.html

自然体のつくり方 http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/09/blog-post_30.html

フルート教室のご案内 http://klangjapan467.blogspot.jp/p/blog-page.html

春のイベント http://klangjapan467.blogspot.jp/2016/02/blog-post_76.html

2016年3月19日土曜日

ミッシェル ベロフ

連休初日は、豊田まで足をのばして、ミッシェル ベロフのピアノリサイタルへ。

Michel Beroff

◆プログラム◆

フォーレ
ノクターン 第1番 変ホ短調 op.33-1
ノクターン 第6番 変ニ長調 op.63

ラヴェル
水の戯れ
亡き王女のためのパヴァーヌ

ドビュッシー
2つのアラベスク
子供の領分

フランク
前奏曲 
コラールとフーガ

メシアン
『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』より
第19番「われは眠る、されど心は目覚め」
第20番「愛の教会の眼差し」


◆アンコール◆

ドビュッシー
スケッチブック
沈める寺


スロースターターなのか、花粉テロなのか?
前半はなぜか厭世的な雰囲気すら漂って…ちょっと集中しにくかったな。

メシアンとアンコール2曲は至福。
響きが何層にも整理されていて、和音のバランスのなんと心地良いこと!

歳月を経てなお、その存在をかけて聴衆の期待を受けとめ続けるということは、なんて非凡かつ強靭なことなんだろう。


【関連記事】

ダニール トリフォノフ 2014 神戸 http://klangjapan467.blogspot.jp/2014/10/2014.html

トリフォノフのリサイタルへ http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/10/blog-post_28.html

なぜピアノを習うの? http://klangjapan467.blogspot.jp/2015/03/blog-post_13.html


2016年3月13日日曜日

d47落語 in 岐阜

『d47落語』とは…

落語家の柳家花緑さんと作家の藤井青銅さん(とD&Department)によるプロジェクトのこと。

47都道府県に1つずつ、その土地らしい新作のご当地落語を制作し、
各々の地域をデザインの視点から紹介したガイドブック『d design travel』の発刊に合わせて、お披露目するという企画。

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160314/201603140935_26901.shtml


ハナからまどろっこしくて、すみません… (^^ゞ

とにかく花緑師匠が岐阜に、ということで出かけました。
小さなエレベーターの中で偶然一緒になり、気さくに話しかけて下さり、好感度200%増し!

演目は、古典と新作のご当地(岐阜)落語。

新作は、「フィレンツェ、ダ・ヴィンチ、美濃和紙、ミツマタ、回り道」…がキーワードになったお噺。

柳家花緑師匠 トークショウは撮影okだった

…で、結局のところワタクシ当人は笑いを期待して参ったのですが、噺家としての「芸」があまりにスゴくて、
笑いもさることながら、「スゴイ☆」と感心しきり。

◇ 人物のキャラクターが実に明確なコト
◇ 話の情景が具体的かつ鮮やかにイメージ(=可視化)できるコト
◇ 無の空間、間の支配が絶妙なコト (流れを切らず「無」を迎えられる、の意)

…コレって音楽とまったく一緒だなー。
一流の音楽家はまったくもって、ソレだもんなぁ。

「間」と言えば、この間日曜朝の番組で、ヴァイオリニストの五嶋龍氏が、姉Midoriを指して
「彼女の休符は 『禅』 だ」って言ってたことを併せて思い出す。

何も鳴っていないのに、何かがある…ってことかな。


ところでこの日は、東日本の震災から5年目。


当日券が100枚以上売れたというその日のお席は、くしくも311人にて満員御礼となりました。
日々笑えること、音楽に携わることは、決して当たり前に享受できることではないと、肝に命じた1日でした。