2021年、フルートの会 クラング 第16回発表会 終了しました。
今年は "My Favorite" ~私のお気に入り、私の憧れ~ をテーマに、
多くの曲は生徒さん自身が選んだり、ご希望に添う曲を相談して決めました。
with コロナの生活も2回り目の秋となり、
まだまだ閉塞する日常を「お気に入り」や「憧れ」に支えてもらうことは、
とても重要なんじゃないか、と思ったからです。
ある曲は閉塞した日常から遠くへ連れ出し、
ある曲は「それで良いんだよ」と優しくなぐさめ、いたわってくれました。
そして何年、何十年にも渡って憧れた曲たちは、
吹き手の日常を強く支え、とてつもないエネルギーをもたらし、飛翔しました。
我が教室の白薔薇と黒薔薇 真逆の個性が最高に美しい |
第1部と第2部は『聖なる世界』と『俗なる世界』というテーマで構成してみました。
少し大げさな考え方かもしれませんが、どちらも私たちに必要な世界観です。
第1部は「俗なる世界」…つまり私たちの日常に近い感覚の楽曲を、明るい気分で、
第2部は「聖なる世界」…神さまに捧げられた曲や、賛美する曲、人間の魂を深く見つめるような楽曲を、お聴き頂きました。
第3部は、華やかで目を見張るような、憧れとはこんなにも強い情熱を生むのかと思わされる、見事な演奏が続きました。
生徒さんの1人1人が、この会の中で大切な花びらの1枚1枚を演じ、
つながり合いながら、全体を描いてくれた…そんな気がしています。
全員のお写真がなくてごめんなさい |
J.S.バッハのパルティータでは会場の照明を落とし、厳粛な雰囲気の中、暗闇に浮かんでくる「音」を聴いて頂きました。
大変好評でした。
アンサンブル るる のスカルラッティは、今までで一番澄んだ演奏が出来ました。
アンサンブル クラング のアヴェ・ヴェルム・コルプスは、きっと天国の誰かが聴いて下さっていたはず。(ね、Fさん?)
.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+
一夜明け、この発表会は確かに日常とは違う熱量を持っていたのに、
皆それぞれに、今日は今日の生活が待っています。
このようにして、音楽と共にある「より佳い(好い・善い・良い)人生」は続いていくのだろうと思います。
誰のためではなく、自分のために。
伴奏者としてサポート頂いた、近藤麻紀先生・肥田詞加先生、矢野さやみ先生、
皆さんが準備された「言葉」を素晴らしく届けて下さった、司会の醍醐加代子先生には
心より御礼申し上げます。
高橋知世ちゃん、今年もありがとう。
お渡しした時の皆さんのお顔がめっちゃ嬉しかったです♪